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地下水汚染における科学的自然減衰(MNA)に関する研究(平成 16年度)
Study on the development of MNA application model for pollutants assesment in the ground water

予算区分
BC 環境-公害一括
研究課題コード
0305BC332
開始/終了年度
2003~2005年
キーワード(日本語)
地下水汚染,有害物質,浄化,モデル
キーワード(英語)
GROUND WATER POLLUTION,HARMFUL SUBSTANCES,REMEDIATION,MODELING

研究概要

環境省の全国調査では、トリクロロエチレン、テトラクロロエチレン、ガソリン、硝酸性窒素などによる様々な地下水汚染が報告されている。それらの汚染が地下環境での汚染であるがゆえに、工学的手法による積極浄化対策には限界があり、自然浄化による修復技術を取り入れなければならない。その自然浄化機能の科学的判定法の開発や汚染物質の監視技術の確立を目指すものである。

研究の性格

  • 主たるもの:技術開発・評価
  • 従たるもの:応用科学研究

全体計画

地下水高濃度汚染地域の水質基礎量データの収集、地質データの収集、汚染物質の濃度変化、有用微生物種の同定などを行い、自然浄化(Natural Attenuation)が進行するための地下環境条件を体系化する。また、汚染の広がり監視技術やモデルを開発し、環境政策に役立つMNA(科学的減衰、Monitored Natural Attenuation)手法を提言する。本研究は、地域密着型研究として位置づけられていることから、山形県および熊本市の参画をいただき、その実汚染地域を対象フィールドとして研究を展開する計画である。

今年度の研究概要

ガソリン系地下水汚染地域の地下水流動構造を解明し、微生物分解環境を明らかにするため、窒素同位体比、酸素同位体比調査を行う他、微生物種の特定を進める。また、水文学的情報量を広範囲に収集し、汚染物質の将来変動予測のモデリングを試みる予定である。

備考

本研究は,以下の共同参画機関とともに行う地域密着型プロジェクト研究である。共同国立研究機関・大学機関:(独)産業技術総合研究所,名古屋大学共同地方研究機関:山形県環境科学研究センター,熊本市環境総合研究所

課題代表者

西川 雅高