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残留性有機汚染物質の甲状腺ホルモン撹乱活性を検出する新規なバイオアッセイの開発に関する研究(平成 15年度)
Study on the development of novel bioassay for the detection of thyroid hormone disrupting effect by persistent organic pollutants

予算区分
AE 経常
研究課題コード
0305AE549
開始/終了年度
2003~2005年
キーワード(日本語)
残留性有機汚染物質,甲状腺ホルモン,TTR,代謝活性化
キーワード(英語)
PESISTENT ORGANIC POLLUTANTS,THYROID HORMONE,TTR,METABOLIC ACTIVATION

研究概要

臭素系難燃剤やPCB等の残留性有機汚染物質(POPs)の生体影響としては、ダイオキシン受容体を介した作用とともに、甲状腺機能への影響が指摘されている。これらの化合物の多くは、脊椎動物の体内で代謝を受けた後、血漿中に存在する甲状腺ホルモン輸送タンパクのひとつであるTTR(transthyretin)と結合し、甲状腺ホルモンの輸送、作用発現に影響を及ぼす可能性が考えられる。本研究では、ダイオキシン受容体結合アッセイとは別の毒性学的視点を与えるin vitroのTTR結合アッセイの開発を行い、脊椎動物体内での代謝を模した試験系(肝ミクロソームにおける代謝活性化試験)の手法確立も目指す。そうして、循環資源・廃棄物における残留性有機汚染物質の挙動解明、総括毒性評価に展開するために実試料を用いた検討を行う。

全体計画

高感度分析を実現するためにTTR結合アッセイ試験法のバリデーションを行い、標準物質を用いて結合活性のデータを網羅的に取得する。また、代謝活性化試験の最適化を検討する。(15年度~16年度)
循環資源・廃棄物試料にTTR結合アッセイを適用し、適切な試料前処理法についての検討を行う。(15年度~17年度)
循環資源・廃棄物試料中の活性物質の詳細検索を化学分画を用いて行い、活性物質群の同定作業を実施する。(16年度~17年度)

今年度の研究概要

放射性ヨウ素でラベルした甲状腺ホルモンで結合させたTTRに試料を加え、その置換率を測定するアッセイ手法に習熟し、ダイオキシン類、PCB、ヒドロキシPCB、臭素系難燃剤(臭素化ジフェニルエーテル、テトラブロモビスフェノール-A、ヘキサブロモシクロドデカン)等の標準物質のTTR結合活性を測定する。あわせて、ラット肝ミクロソーム(S9)を用いてこれらの物質の代謝活性化を行い、データ取得を行うべく、S9添加試験系の開発を進める。

備考

外国共同研究機関:オランダアムステルダム自由大学

課題代表者

滝上 英孝

担当者

  • 酒井 伸一