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リスク評価のためダイオキシンによる内分泌かく乱作用の解明 (平成 13年度)
Elucidation of endocrine disrupting mechanism of dioxin and related compounds for health risk assessment

予算区分
KB JST
研究課題コード
9904KB076
開始/終了年度
1999~2004年
キーワード(日本語)
ダイオキシン, 内分泌かく乱, 生殖発生, 脳, 免疫
キーワード(英語)
DIOXIN, ENDOCRINE DISRUPTIION, REPRODUCTIVE DEVELOPMENT, BRAIN FUNCTION, IMMUNE FUNCTION

研究概要

比較的低濃度のダイオキシン類への曝露によって、精子形成能の低下、子宮内膜症の発生、性比の異常、内分泌・免疫系(甲状腺ホルモン・リンパ球サブセットなど)の揺らぎ、脳機能・行動への影響など、内分泌攪乱作用を示唆する報告が蓄積しつつある。しかし、ダイオキシンの内分泌攪乱作用の実態とそのメカニズムについては、ほとんど解明が進んでいない。そこで、我々は、今回の研究を、単に学術的関心のみの基礎研究ではなく、学術的水準の高いアウトプットを出すとともに、現実に求められているリスク評価へつながる研究として位置づけた。内分泌攪乱作用に関わる研究課題として、生殖機能、脳機能・行動免疫機能の面から研究を行うこととし、3つの研究グループを編成した。さらに、これらの3分野の研究を縦糸とすると、横糸の関係にあるリスク評価を第4グループとして位置づけた。リスク評価グループにおいては、ダイオキシンの曝露量や代謝産物の量及び生体負荷量と、上記の生殖機能、脳機能・行動、免疫機能との関係をとりまとめることになる。具体的には、マウスやラットなどの実験動物を用いて、受精卵から出生までの期間にダイオキシンに曝露させ、内分泌攪乱作用を把握するとともに、そのメカニズムの解明を行うことを目指している。

全体計画

11年度:ダイオキシ投与の実験条件の検討など予備研究を実施する。
12年度:妊娠ラット及びマウスにダイオキシンを投与し,生殖発生,脳行動,免疫機能について,最小用量における影響判定指標との関係を調べる。各種の遺伝子欠損マウスを用いた検討を開始する。
13年度:生殖発生への影響については,性比,精子形成過程における作用メカニズム,胎盤機能への作用メカニズムを検討する。脳行動については,甘味嗜好性,膣開口,性行動,甲状腺ホルモン系への量・反応関係を検討する。免疫系については,免疫細胞の構成,胸腺器官培養系、アトピー発症マウスなどにおける検討を行う。
14年度:引きつづき,ダイオキシンの生殖発生,脳行動,甲状腺系,免疫系への作用とその発現メカニズムを検討すると共に,影響を最も良く反映する用量尺度の検討を行う。
15年度:ダイオキシンの作用のメカニズムをを用量・反応関係に基づき解析し,このプロジェクトにより得られたデータと他の研究データを総合的に評価して,リスク評価のデータを作成する。

今年度の研究概要

今年度は,引きつづき,低用量で観察される可能性のある影響指標の探索を行う。さらに,ダイオキシンの作用メカニズムを検討するために,トランスジェニックマウスの利用,ならびにに体外受精系,精巣器官培養系,胸腺器官培養系,あるいは胎盤由来の細胞などを用いて検討を行う。

備考

所内共同研究者(H13以降):掛山正心,本田徳穂,呉 慶,座波ひろ子,九十九伸一,井上薫,伊藤智彦,西村典子,横井千沙子

課題代表者

遠山 千春

担当者

  • 大迫 誠一郎
  • 石村 隆太
  • portrait
    曽根 秀子環境リスク・健康研究センター
  • portrait
    青木 康展環境リスク・健康研究センター
  • 野原 恵子環境リスク・健康研究センター
  • 藤巻 秀和
  • 米元 純三
  • 西村 典子