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 環境標準物質とは、そこに含まれている化学物質の濃度が正確に求められている環境試料で、環境分析における標準として極めて重要なものです。 国立環境研究所では、現在16種類の環境標準物質を販売しております。

 環境試料は化学組成が極めて複雑なため、試料の前処理や測定が難しく、単純な標準溶液を用いたのではなかなか正しい分析値を求めることができません。このような場合には分析試料と化学組成がよく似た標準物質を用いることにより、分析値の正確さを向上させることができます。

 環境標準物質はこの他に、(1)新しい分析技術を開発する際に正確さ、精度を評価するため、(2)機器分析の校正用標準物質として、(3)分析現場における精度管理のため、などの目的で使われ、化学分析における基準物質として極めて重要かつ有用なものです。

 わが国では当研究所の前身である環境庁国立公害研究所が、早くから開発を進めてきましたが、現在は要望の多い標準物質の再調製も含め、残留性化学物質の環境分析に必要とされる環境標準物質を中心に作製しております。

 「こんな標準物質が欲しい。」といったご意見を下記 e_mail アドレスまでお寄せください。今後も、皆様からのご意見、ご要望を反映させた環境標準物質を作製してまいります。

国立環境研究所
環境計測研究センター 環境標準物質
〒305-8506 つくば市小野川16-2
FAX: 029-850-2900
e-mail: nies.crm@nies.go.jp

頒布のご案内

物質の一覧

  • CRM No.3クロレラは、クロレラ藻体から調製した天然試料であり、リンや鉄の含有量が高いのに対して重金属の含有量は低いため、分析が難しい試料といえます。クロレラ標準物質は生物試料の分析において極めて有用です。
  • CRM No.8自動車排出粒子は、高速道路トンネルの排気装置の電気集塵機に捕集された物質から調製した天然物試料であり、元素組成は自動車排出粒子の典型的なものと考えられます。本標準物質は、大気浮遊粒子状物質に関連した試料の化学分析を行う際に極めて有用です。
  • CRM No.10-d玄米粉末は、在庫切れとなったNIES CRM No.10シリーズの更新物質です。1ビン15gで頒布されています。Cdを含む8元素に対して認証値、5元素に対して参考値が与えられています。
  • CRM No.12海底質は、東京湾から採取した底質から調製した天然物試料で、底質中の有機スズ(トリブチルスズ、トリフェニルスズ)および元素の組成が与えられています。
  • CRM No.13頭髪は理髪店にて収集した日本人男性の頭髪を調製したもので、頭髪中のメチル水銀、総水銀、カドミウム、銅、鉛、アンチモン、セレン、亜鉛の含量に関して保証値が、アルミニウム、マンガン、ナトリウムなどに参考値が与えられています。
  • CRM No.15ホタテは、ホタテ貝柱を凍結乾燥させた粉末で、ホタテ中に含まれるトリブチルスズ、トリフェニルスズ及び全スズに対して認証値が与えられています。
  • CRM No.18ヒト尿は、日本人男性の尿を分注後凍結乾燥したもので、尿中のヒ素化合物(アルセノベタイン、ジメチルアルシン酸)、総ヒ素、総セレン、総亜鉛の保証値が与えられています。
  • CRM No.23茶葉 IIは、茶葉中の多元素分析を行う際の分析値の精度管理や分析機器の校正に使われることを目的として、研究開発された環境標準物質でありNIES CRM No. 7 茶葉(Tea Leaves)の後継標準物質です。
  • CRM No.24フライアッシュ IIは、フライアッシュに含まれるダイオキシン類に対して認証値が、ダイオキシン様PCBに参考値が与えられています。
  • CRM No.26アオコは、アオコ(藍藻の異常増殖による水の華)に含まれるミクロシスチンとCa,Fe,K,Mg,Na,Mn,Sr,Znに対して認証値が、S,P,Co,Cu,Ni,Pbに参考値が与えられています。
  • CRM No.27日本の食事は、日本人の食事や食品試料中の微量元素分析の精度管理や分析機器の校正に使われることを目的として、放射線医学総合研究所(NIRS)と国立環境研究所(NIES)において共同研究開発された環境標準物質です。
  • CRM No.28都市大気粉塵は、大気粉塵中の元素分析を行う際の分析値の精度管理や分析機器の校正に有用です。18元素に認証値が、14元素に参考値が与えられています。
  • CRM No.29ホテイアオイは、ホテイアオイ及び類似水生植物の多元素分析に使われる標準物質で、13元素に認証値が、6元素に参考値が与えられています。
  • CRM No.30ゴビ黄砂は、ゴビ砂漠および周辺乾燥地帯から発生する黄砂や類似する砂塵系ダスト中の、多元素分析を行う際の分析値の精度管理や分析機器の妥当性確認に使うことを目的として研究開発されました。11元素に認証値、11元素に対して参考値が与えられています。
  • CRM No.31 湖底質は、湖、河川底質中の多元素分析を行う際の分析値の精度管理や分析機器の妥当性確認に使うことを目的として作製されました。全分解法による認証値、参考値に加え、環境省水・大気環境局が定める「底質調査方法」(平成24年8月)に基づく湿式分解法による認証値、参考値も与えられています。
  • CRM No.32ブルーギルは、淡水魚ブルーギルに類似したマトリックスを持つ物質中のペルフルオロオクタンスルホン酸(PFOS)の分析を行う際の分析値の精度管理や分析機器の妥当性確認に使うことを目的として開発されました。 PFOSに認証値、10元素に参考値が与えられています。