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「環境儀」 No.26 成層圏オゾン層の行方
-3次元化学モデルで見るオゾン層回復予測(平成19年10月発行)

 オゾン層破壊は,世界人類が直面している地球環境問題として現在も大きな注目を集めています。「環境儀」第26号では,3次元 化学気候モデルを用いた将来的なオゾン層の回復に関する予測に取り組んでいる大気圏環境研究領域 秋吉英治主任研究員とアジア自然共生研究グループ 永島達也研究員の研究をわかりやすく紹介しています。内容は,オゾン層の研究における3次元化学気候モデルの意義とその開発・改良に関する解説や,将来予測に関して現在行われている国際的なモデル比較実験などが取り上げられています。そのほか,オゾン層破壊のプロセスや温暖化ガスがオゾン層破壊に与える影響,紫外線暴露による健康影響などオゾン層の破壊に関した気になる話題をコラムで紹介しています。地球環境問題の解決にあたっては,問題に対して科学的見地からより確かな情報を集積するだけでなく,これを迅速に政策にフィードバックし,より効果的な対策を速やかに実施することが重要です。オゾン層破壊とその対策については,科学と政策の連携が効果をあげてきている成功例と考えられていますが,将来のオゾン層の回復を正確に予測するには未だ多くの課題が残されています。本号を読まれた方に,この研究分野の長期にわたる取り組みの実際について知ってもらうことで,地球環境問題という大きなスケールの問題を解決するために長期的な見通しに基づいた行動計画がいかに重要であるか理解してもらえるものと考えています。

(「環境儀」 第26号ワーキンググループリーダー 高橋 善幸)