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表彰

受賞者氏名:亀山 哲・福島 路生・島崎 彦人
受賞年月日:平成15年10月5日
賞の名称:応用生態工学会 第7回研究発表会発表賞(口頭発表)
受賞対象:河川ネットワークデータを用いた河川構造物による流域分断化と魚類への影響
受賞者からひとこと:
 本研究は,2003年度以降継続している地方研究所との共同研究「流域生態系の再生プラン支援を目的とした河川ネットワーク解析技術の開発」(相手先:北海道・山形県・長野県・神奈川県)の成果の一部です。研究の内容は大きく三つに分けられます。第一に流域生態系に関する環境データベースを整備すること,二番目にそのデータベースを活用した空間解析ツールを開発すること,そして最後はデータベースや解析ツールを効率よく活用し,河川構造物による流域分断化が生態系に与える影響を解析することです。本研究では,研究の過程において,GISとダムデータベースを組み合わせ,日本で最初に全国のダムによる流域分断化マップを作成し,魚類種数との関係を議論しました。また今後は,他の研究グループと情報を共有化し,成果を公開できるシステムを構築する予定です。これらの一連の取り組みを通じ,流域生態系の研究や自然再生事業を支援することを目指しています。本研究内容は昨年アメリカで開催された2003 ESRI International User Conference,〔San Diego, California〕においてポスター発表を行ったところ,主催者であるESRI(Environmental Systems Research Institute)より評価され,2004年度版のESRI's Map Book, Vol.19に掲載が決定しました。