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ホーム > 刊行物 > 国立環境研究所ニュース > 18巻 > 3号 (1999年8月発行) > バイオレメディエーション

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環境問題豆知識
バイオレメディエーション
矢木 修身

バイオレメディエーション(Bioremediation)とは,生物が持つ化学物質の分解能力,蓄積能力などを利用して,汚染環境を浄化する技術である。生物として動物,植物,微生物が考えられるが,現在のところは微生物を用いた土壌・地下水汚染の修復技術としての利用が最も進んでいる。バイオレメディエーションは微生物の活用法により2つに分類される。一つは,バイオスティミュレーション(Biostimulation)といわれ,汚染した土壌・地下水に窒素,リン等の無機栄養塩類,メタン,堆肥等の微生物の増殖に必要なエネルギー源としての有機物,さらに空気や過酸化水素等を導入し,現場に生息している微生物を増殖させて浄化活性を高める方法であり,もう一つはバイオオーグメンテーション(Bioaugmentation)とよばれ,汚染現場に浄化微生物が生息していない場合に,他で培養した微生物を導入して浄化する方法である。汚染した環境を病人に例えると,栄養をとり体力を増強させるのがバイオスティミュレーションに相当し,症状が重い場合に投薬を用いて治療するのがバイオオーグメンテーションに相当する。1989年にアラスカでおきたエクソン・バルディーズ号の事故の際に,80kmの海岸に550トンの微生物を活性化させるための栄養剤が散布され,その効果が確認され注目を浴びた。これまでに,トリクロロエチレン,PCB,ダイオキシン等を分解する各種の微生物が見いだされ,浄化への実用化研究が精力的になされている。本年3月に環境庁より地下水汚染の浄化を目的とするバイオレメディエーションのガイドラインが発表された。これにより実用化が促進されるものと期待される。

バイオレメディエーション


(やぎ おさみ,地域環境研究グループ新生生物評価研究チーム)


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