ここからページ本文です

重点特別研究プロジェクト(平成13年度〜平成17年度) PM2.5・DEP等の大気中粒子状物質(都市の大気汚染)

研究概要(パンフレットから)

我が国の自動車保有台数は二輪車を除いても7,400万台を越えています。交通の集中する大都市では自動車が主な原因の大気汚染が深刻な状況になっています。とりわけ、ディーゼル車から排出される黒煙(DEP)などの微細な大気中の微小粒子(PM2.5)による健康影響が注目されています。
国立環境研究所では、DEPやPM2.5の発生から、住民にどのくらい曝露されるかまでについての検討やそれをもとにした健康影響の研究を行っています。

我が国の大気汚染は、工場から排出されるSO2については顕著に改善されましたが、NO2など自動車からの排出ガスがその大半を占める汚染物質については未だ十分な改善が見られていません。さらに、ディーゼル粒子(DEP)のような大気中に浮遊している粒子の中で直径が2.5ミクロン以下の微小粒子(PM2.5と呼ばれている)が死亡率の増加や呼吸器疾患などと関連することが指摘されたことから、健康への影響が新たな問題となってきています。そこで、PM2.5についての科学的知見を早急に充実させるための研究を5つのチームで実施し、得られた知見をもとに対策への提言に結び付けて行こうとしています。

発生源の把握と対策シナリオを考える

低公害車実験施設を利用して、DEPの発生から大気中に放出されるまでの過程を実際の気象条件や使用実態に可能な限り近づけて測定し、DEPの物理化学的特性を明らかにするための研究を進めています(写真:1)。また、汚染物質の排出源を正確に把握するため、低公害車実験施設を利用して得られた実験データや経済活動のデータから発生源の地理的な分布の推計を行っています(図:1)。さらに、交通や物流等の都市活動に起因する環境問題を改善するため、低公害車の普及や交通・物流システムの改善などの各種対策の効果の予測・評価手法に関する研究を進めています。
[交通郊外防止研究チーム]

(写真:1)低公害車実験施設に設置した環境実験室とシャーシダイナモメータ設備
(写真:1)低公害車実験施設に設置した環境実験室とシャーシダイナモメータ設備

(図:1)幹線道路からのディーゼル排気粒子(DEP)排出量分布の粗推定量
(図:1)幹線道路からのディーゼル排気粒子(DEP)排出量分布の粗推定量

大気汚染の現状をとらえ将来を予測する

PM2.5を含む粒子状物質の大気中における動態を明らかにするために、ガス状大気汚染物質とエアロゾルを相互に関連する複合大気汚染としてとらえ、フィールド観測、複雑な市街地の風の流れを再現して大気汚染物質の拡散現象を調べる風洞実験(写真:2)、数値シミュレーションなどにより現象の解明とモデル化に関する研究を行っています。
[都市大気保全研究チーム]

(写真:2)大型大気拡散風洞を用いた市街地模型(1/250)実験写真
(写真:2)大型大気拡散風洞を用いた市街地模型(1/250)実験

サブナビゲーション



フッターユーティリティメニュー