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個別分野 事故・災害時の環境汚染/リモートセンシングによる環境解析

研究概要(パンフレットから)

予期せぬ事故や自然災害を未然に防ぐことは不可能ですが、現実に、これらに伴う環境汚染が生じた場合、事後の対応が極めて重要となります。また、人工衛星を用いたリモートセンシングにより、広範囲の環境変化の把握が可能となってきました。

事故・災害時の環境汚染

国立環境研究所では、これまでも大きな事故や自然災害について、専門家の派遣や環境分析の実施等により対応を行ってきました。 最近の事例としては、ナホトカ号難破に伴う漂着油汚染、阪神・淡路大震災、東海村ウラン燃料加工施設事故、三重ごみ固形燃料発電所における爆発事故、有珠山の火山活動、工場周辺におけるトリクロロエチレン、テトラクロロエチレンなどによる高濃度地下水汚染、CNPなどの農薬汚染、地下鉄サリン事件などにおいて環境測定等を実施し、環境汚染対策またはその防止に対する協力を行いました。

また、海外における環境汚染を伴う災害、例えばインドネシアの森林火災や湾岸戦争による大気や海洋の汚染についても、我が国を代表する専門家として当研究所研究者を派遣し現地調査等の協力を行ってきました。さらに、不慮の事故やヒューマンエラーによる環境汚染のモニタリング、影響評価、汚染拡大防止・汚染除去手法などに関する一連のリスク管理・対策に関する基礎的な研究も進めています。

写真:ナホトカ号による油汚染(1997年1月)
ナホトカ号による油汚染
(1997年1月)

写真:インドネシア・東カリマンタンにおける森林火災(1998年3月)
インドネシア・東カリマンタンにおける森林火災(1998年3月)

写真:ごみ固形燃料(RDF)の発熱メカニズム解明のための自己発熱性試験
ごみ固形燃料(RDF)の発熱メカニズム解明のための自己発熱性試験

写真:爆発事故が起こった三重ごみ固形燃料発電所のサイロ(2003年8月)
爆発事故が起こった三重ごみ固形燃料発電所のサイロ(2003年8月)

2000年8月28日以来、三宅島の噴煙に起因する可能性が高いとされた環境基準を超える二酸化硫黄濃度が関東地域を中心に観測されました。このため、国立環境研究所では、環境省大気汚染物広域質監視システム(そらまめ君)の8月28日〜30日のデータを基に、国立環境研究所ホームページにおいて、二酸化硫黄濃度の変化を時系列に動画で表示するほか、国立環境研究所で受信しているNOAAからの衛星画像と二酸化硫黄測定濃度地図を比較した画像を掲載するなど、大気環境の状況に関するデータを分かりやすく提供しました。

図:二酸化硫黄測定画像(2000年8月28日17時)
二酸化硫黄測定画像(2000年8月28日17時)

リモートセンシングによる環境解析

当研究所では、地球温暖化や森林減少のような地球規模の環境問題に対処するため、光学センサやマイクロ波センサなど様々な種類の衛星センサデータを用いて、植生分布、土地利用、地表面温度などの地上環境の現状と変化の解析も行っています。このような研究の一環として、本研究所では、つくば市の研究所構内にNOAA衛星データ受信局を、中国にMODIS衛星受信局を設置し、毎日の受信データを用いて東アジアの地上環境の変化を観測しています。

このような解析結果から、植生の種類、変化、生産量などを推定し、地球環境における陸上植生の役割の解明に役立てることができます。

図:東アジアの植生による純一次生産量(1998年)
NOAA衛星のデータに基づき算出された東アジアの植生による純一次生産量(1998年)

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