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重点特別研究プロジェクト(平成13年度〜平成17年度) 流域圏の環境管理

沿岸域環境の保全

沿岸域の生態系機能評価のためには、干潟・藻場など浅海域の底生生物による水質浄化能についての研究は極めて重要です。特に浅海域では、大きな基礎生産が上位の栄養段階の生物、例えば魚類にどのようにつながっているかは不明です。こうした生態系の構造を含めて、内湾全体に対する浅海域の寄与という観点から、当研究所では浅海域の機能や水質浄化能力を明らかにするとともに、こうした知見を浅海域環境保全や沿岸域環境管理に向けた指針に結びつけて行こうとしています。

例えば、東京湾を対象とした研究では、海域にもたらされる陸域由来の社会経済活動に伴う汚濁負荷インベントリー推定手法を開発し、さらに汚濁負荷の輸送網としての下水道を流域全体としてネットワーク化するための集約化基準に基づく雨天時下水道排出量予測モデルと水・物質循環モデルを開発しています。一方、河川、下水由来の汚濁負荷影響を海域環境モデルに反映させるためのデータ取得のために、東京湾及び荒川を中心に継続的に平水・出水時の下水ポンプ場、海域における現場観測を行っています(図:4)。その結果、例えば出水時には極めて早い応答時間で汚濁質濃度が上昇し、海域では沖合い部での栄養塩の総量が増加すること等を確かめています。

(図:4)サンプリング地点
(図:4)サンプリング地点

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