<大気中微小粒子状物質(PM2.5)・ディーゼル排気粒子(DEP)等の大気中粒子状物質の動態解明と影響評価プロジェクト


長谷川 就一
Shuichi Hasegawa
国立環境研究所 PM2.5・DEP研究プロジェクト 都市大気保全研究チーム NIESポスドクフェロー
〒305-8506 茨城県つくば市小野川16−2
TEL 029-850-2901 FAX 029-850-2580
E-mail: hasegawa.shuichi@nies.go.jp

研究概要

粒子状物質の環境動態を解明し、また、健康影響を評価するには、その基礎となる粒子状物質の測定・分析データを得る必要があります。しかし、粒子状物質の測定・分析にはさまざまな因子が影響するため、環境中での質や量を正しく測ることは難しく、多くの課題が存在します。そこで、実際のフィールドでの適用性を大きな評価基準として、粒子状物質の物理的・化学的性状の測定・分析法の検討を進めています。特に,都市域におけるPM2.5やDEPでは、元素状炭素(黒色炭素)や有機炭素といった炭素成分が主要な成分であることから、熱分離法による元素状炭素・有機炭素の分析法や、光学法による黒色炭素の測定法について、重点的に取り組んでいます。

 また、沿道における自動車に起因するナノ粒子や、航空機や高層ビルを利用した大都市規模の大気汚染に関するフィールド観測にも従事しており、気象条件の影響や発生源との関係、大気中での物理的・化学的な変化の過程などに関する解析をおこなっています。

研究分野
浮遊粒子状物質(大気エアロゾル)の物理的・化学的性状,測定法,環境動態
主な論文
Hasegawa, S., Ohta, S.: Some Measurements of Mixing State of Soot-Containing Particles at Urban and Non-Urban Sites. Atmospheric Environment Vol.36, No.24, pp3899-3908, 2002.

Hasegawa, S., Ohta, S., Murao, N., Yamagata, S.: Measurements of Optical and Chemical Properties of Aerosols for Estimates of Atmospheric Turbidity over the East China Sea by Satellite Data. Journal of Global Environment Engineering, Vol.8, pp1-15, 2002.

Hasegawa, S., Hirabayashi, M., Kobayashi, S., Moriguchi, Y., Kondo, Y., Tanabe, K., Wakamatsu, S.: Size Distribution and Characterization of Ultrafine Particles in a Roadside Atmosphere. Journal of Environmental Science and Health, Part A, Vol.A39, No.10, pp2671-2690, 2004.

最近の学会/国際会議での主な発表

長谷川就一,田邊潔,西川雅高,若松伸司:熱・光学炭素分析計による粒子状有機炭素の熱分解補正法の検討,日本エアロゾル学会第20回エアロゾル科学・技術研究討論会,つくば,2003年7月

長谷川就一,田邊潔,若松伸司,佐々木寛介,守屋岳:粒子状物質の炭素成分分析に関する基礎的検討(1)光による有機炭素の炭化補正に及ぼす試料の影響,大気環境学会第44回年会,京都,2003年9月

長谷川就一,若松伸司,小林伸治,菅田誠治,早崎将光,板野泰之,日置正,中西貞博,斉藤勝美:2003年春季関西地区における大気汚染の立体分布観測(1)観測概要および集中観測における粒子状物質の解析,大気環境学会第44回年会,京都,2003年9月

長谷川就一,小林伸治,伏見暁洋,田邊潔,森口祐一,近藤美則,若松伸司:沿道大気中におけるナノ粒子の実態解明 (1)交通状況の異なる地点における粒径分布の特徴,日本エアロゾル学会第21回エアロゾル科学・技術研究討論会,札幌,2004年8月

S. Hasegawa, S. Kobayashi, K. Tanabe, S. Wakamatsu: Measurements of Size-Separated OC and EC at Urban Sites with Different Environment by Thermal Optical Method. 8th International Conference on Carbonaceous Particles in the Atmosphere, Vienna, Austria, 2004/09/14-16.

長谷川就一,若松伸司,田邊潔:並行測定によるPM2.5黒色炭素の各種測定法の検討,大気環境学会第45回年会,秋田,2004年10月

受賞
平成14年度地球環境論文賞(JGEE Award) (2003年7月,土木学会地球環境委員会;Measurement of Optical and Chemical Properties of Atmospheric Aerosols(総合題目)", Endoh, T., Fujitani, Y., Hasegawa, S., Murao, N., Ohta, S., Yamagata, S.)
履歴
学歴
1996年3月 北海道大学 工学部衛生工学科 卒業
1998年3月 北海道大学大学院 工学研究科衛生工学専攻 修士課程 修了
2001年3月 北海道大学大学院 工学研究科環境資源工学専攻 博士後期課程 修了
※1999年1月〜2001年3月 日本学術振興会特別研究員(DC2)

職歴

2001年4月 独立行政法人国立環境研究所
PM2.5・DEP研究プロジェクト 都市大気保全研究チーム NIESポスドクフェロー

学位
博士(工学)  (学位論文 「多成分系大気エアロゾルの光学的特性に関する研究」)

所属学会
大気環境学会(1997年〜)
日本エアロゾル学会(2001年〜)
(2004年9月現在)

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