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K1 黒島港前--(49-50m) 

 この位置の概要

  水深(満潮観測時の平均水深)1.6m

 サンゴ群集動態

      環境と新規定着が良好な場所では、急激な群集回復が起
    こることを概観できる地点であり、また、空間をめぐる種
    間・群体間の熾烈な競合も確認できる。なお、本地点は高
    密度な卓状ミドリイシ類の安定した極相状態に遷移するこ
    とが予想されたが、本類は度重なる物理的環境攪乱(高水
    温や低水温)による斃死が続いて衰退し、これに変わって
    枝状ミドリイシ類が勢いを増してきているように見える。


1994/10
  枠位置は標準(1996年7月)よりも上方に若干ズレてい る。数年前に着底したミドリイシ類の小型群体が目立つ。 枠内左下隅のトゲスギミドリイシは枝が破損している。こ れは、前年の台風波浪の影響かもしれない。推定被度は25 %。
1995/07
 ミドリイシ類の成長が順調。被度は30%に上昇。
1996/01
 (1996/07 参照)
1996/04
 (1996/07 参照)
1996/07
 ミドリイシ類、特に卓状ミドリイシ類の成長が顕著で、 中央付近では群体同士が接触して競合が起きている。左下 隅のはヒメアナサンゴモドキ、右下隅のはヘラジカハナヤ サイサンゴである。被度はおよそ50%に上昇。
1996/10 
 (1996/07 参照)
1997/02
 卓状ミドリイシ類の増加が目立つ。被度は60%に上昇。 なお、枠内左上隅の卓状ミドリイシに斃死と白化が認めら れる。
1998/01
  サンゴの成長は順調で、熾烈な空間をめぐる争いが展開 している。被度は70%に上昇。

1998/07
      立体枠設置。ニコノス20mmレンズステレオ撮影。
    卓状ミドリイシ類(クシハダミドリイシとハナバチミドリ
    イシ)と枝状ミドリイシ類(トゲスギミドリイシ)のコン
    トラストの美しい場所で、被度は80%を越える。

1999/02
      立体枠設置。ニコノス20mmレンズステレオ撮影。
    サンゴ群集の概況は1999/July/07を参照。
         

1999/07
      1mステン方形枠設置。ニコノス20mmレンズステレオ撮影。
    昨夏の白化の影響は軽微で、枠内左上隅のハナガサミドリ
    イシのみに被害(群体の7割が斃死)が認められる。枠内中
    央の卓状ミドリイシ類はクシハダミドリイシ、その両端は
    ハナバチミドリイシである。また、枠内右上にはトゲスギ
    ミドリイシが、左下にはヒメアナサンゴモドキが、右下に
    はハナガサミドリイシが、そしてその直下にヘラジカハナ
    ヤサイサンゴがそれぞれ分布する。枠内被度は90%を越える。

2000/01
      1mステン方形枠設置。ニコノス20mmレンズステレオ撮影。
    枠内上端から枠外にかけてはアンカー被害と思われるサン
    ゴ破壊が確認される。ここにあったハナガサミドリイシは
    消失し、また、枝状ミドリイシ類は粉々になっている。さ
    らに、昨12月の寒波の影響を受け、画面右下のハナバチミ
    ドリイシは群体全体がほぼ斃死している。

2000/08
      1mステン方形枠設置。ニコノス20mmレンズステレオ撮影。
    1月と大きな変化は見られない。

2001/06
      1mステン方形枠設置。ニコノス20mmレンズステレオ撮影。
    枠内中央と右下の斃死したハナバチミドリイシの間隙に着生
    したクシハダミドリイシの成長が顕著である。枠内右上にあ
    ったトゲスギミドリイシは群体の大部分が斃死しているが、
    これは昨冬の寒波による影響かもしれない。

2002/10
      1mステン方形枠設置。ニコノス20mmレンズステレオ撮影。
    枠内中央のクシハダミドリイシの半分が斃死しているが、こ
    れは、昨夏の白化の影響と思われる、枠内被度はおよそ60%
    である。


2003/06
  調査直前に襲来した大型台風の影響は軽微で、クシハダミ ドリイシの顕著な成長が認められれ、被度は前年の60%から およそ70%に回復。