測定方法の開発

   計測法の高度化

環境省SPEED’98に示された内分泌かく乱化学物質の多くは、サンプリング、抽出、クリーンアップを経てガスクロマトグラフ質量分析法で分析されている。 本研究ではこれらの一般分析法では測定できない物質の新たな分析法の開発を行った。
   対象物質: エストロゲン作用をもち、高感度分析を必要とするビスフェノールA、ノニルフェノール、エストラジオールと
           その関連物質およびダイオキシンとその関連物質

   
イオントラップ質量分析法によるNP,OP及びBPAの簡易分析法の開発
負イオン化学イオン化質量分析法によるエストラジオール類の分析
LC-MS-MSを用いた環境水中エストラジオールおよび抱合体の分析法の開発
液体クロマトグラフー定電位電解検出を用いた水中ビスフェノールAの測定法
分析下限が0.35ng/l まで向上した。
   
人尿中のビスフェノールAの分析法 (GS/MSによる測定法)
ヒト血液中ダイオキシン測定における少量化に関する研究
血液はダイオキシン含量が少ないことから、通常50〜100mlの採血が必要であるが、全血10ml(血清5ml)で測定可能にする分析法を確立した
ダイオキシンの簡易分析法の開発
臭素化ダイオキシン類、臭素化難燃剤(PBDE)の分析法の開発
世界ではじめて臭素化ダイオキシン類の検出を可能にした。
MRI を用いる脳/神経機能の計測

 

 
 
  生物試験法の高度化の研究

遺伝子組み換え酵母を用いた内分泌かく乱化学物質アッセイ法の開発

酵母Two-Hypbrid 法によりアンドロゲン受容体と甲状腺ホルモン受容体を導入した酵母の開発を行い、それぞれアッセイ系の構築を行った。
淡水生物を用いた環境ホルモン測定
環境ホルモン様物質が、水環境に対してどのような影響を与えているかを評価するために、水棲生物を利用して調べている。特に淡水生態系の上位に位置する魚類としてヒメダカ、両生類のアフリカツメガエル、無脊椎動物として ヌカエビ、ミジンコを用いて試験を行っている。
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ウズラやニワトリによる測定
2,3,7,8-TCDDを与え、胚の運動量と甲状腺組織,ホルモン濃度を比較する。
甲状腺への影響を発生段階の個体で評価できるか検討中。



   
    ヒメダカ
   
   アフリカツメガエル      ヌカエビ
 
   

  
      流水式曝露装置

 ウズラ
 

              <本研究で確立した内分泌攪乱化学物質の生物試験法>