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生物多様性セミナー 2004年5月

メダカ生息適地の推定−absence dataとの訣別−
国内における淡水魚分布の現状と環境問題との関わり II

高村健二(生物個体群研究チーム)


研究の目的は、淡水魚メダカの生息適地を推定することによってその分布を制限 している要因を抽出し、併せて都市近郊・農耕地の土地利用変化が生物多様性に 与える影響を面的に評価することである。なぜメダカを選んだかというと、 メダカは流れが緩く浅い温水域に生息し、水田地帯や都市近郊の水路などに 広く分布するので、土地利用変化などの影響を受けやすく、面的な環境変化を 反映しやすいと考えたからである。現状では、農業用水路コンクリート化・ 乾田化などによりメダカの分布は縮小しているが、今回の話題提供は 1960-1970年代のメダカが比較的広く分布していた時期を取扱う。