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生物多様性セミナー 2004年6月

島の生物地理学:日本のトンボ群集構造の解析

辻 宣行(生物個体群研究チーム)


我々は、日本の種数約200のトンボの都道府県・島別の在・不在データを入手 した。このデータの面積種数曲線を描くと、一部の島で曲線から外れている事が 分かった。種の分布を見てみると、面積が小さい場所にいる種はランダムに分布 しているのではなく、どの場所にも居る共通種がいる傾向がある。更に、この データで日本の地域区分(環境省は日本を10の地域に分割している)を試みた。 そのためにはまずはどのような類似度指数で県や島をまとめるかが問題となる。 大変直感的な、野村・シンプソン指数で試みたが問題があることが判明したの で、Shannon-Wienerの情報量に基づく分類方式(情報分析)を採用した。情報分 析を使うと、近い地域が互いに似ていると言う直感的な傾向が見えた。