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生物多様性セミナー 2004年1月

九州大学新キャンパスでの森林復元:期せずしての人工ギャップ実験

竹中明夫(群集動態研究チーム)


九州大学は近日中に移転する予定である (>九州大学新キャンパスのページ). 新キャンパス予定地は小さな丘を照葉樹林や竹林が覆っていたところで, 現在造成作業が進んでいる (ライブカメラ). 造成地には,森林の表土をブロック状に配置して埋土種子からの植生の再生を はかっている一画がある.これは一種の人工ギャップ実験と見ることができる. ギャップ(林冠ギャップ)とは,森林の上層木が死んで明るくなった場所のことであり, 木々の世代交替の現場である.2003年の春に森林表土の配置作業を行ったところ では,空き地を好む先駆木本樹種がすでに多数芽生えている.私は,これらの 実生個体を継続して観察し,多種の共存にかかわる諸過程の解析を行うことを 計画している.セミナーでは調査地の様子とデータ解析の方針を紹介する.