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生物多様性セミナー 2004年12月

分子生物学的解析による組換え微生物の微生物生態系に及ぼす影響の評価

岩崎一弘 (分子生態影響評価研究チーム)


カルタヘナ法及び関連規則の施行にともない「遺伝子組換え生物等の第 一種使用規定の承認を行うに当たって意見を聴取する学識経験者」の名簿が、医 薬品分野および農林水産分野において公表されており、組換え体の環境利用に関 する実質的な審議がなされている。例えば、遺伝子治療臨床研究では2004年10月 までに7件の組換えウイルスの第1種使用申請を審議している。また多くの組換 え植物に関して検討されており、2004年11月末までに16件がカルタヘナ法に基づ き承認されている。一方、組換え微生物に関しては未だ申請はなされておらず、 関連した委員会は開催されていない。しかしながら、近い将来環境浄化微生物等 の有用な組換え微生物が開発あるいは海外より輸入され利用されていくことが想 定され、評価技術の開発が必要であると考えられる。

平成15年度から地球環境研究総合推進費で実施している組換え体の生物多様 性影響に関する研究プロジェクトに参画し、組換え微生物の生態系影響をなるべ く短期間で評価する技術の開発めざしている。本セミナーでは、このプロジェク トを紹介するとともに霞ヶ浦湖水試料を用いて組換え微生物の影響評価を実施し た結果について述べる。