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生物多様性セミナー 2002年4月

ツルマメと遺伝子組み換えダイズを区別するための遺伝子マーカーの開発

中嶋信美(分子生態影響評価研究チーム)


遺伝子組み換えダイズ(GMOダイズ)はすでに農水省の栽培認可が出ていることから、 実際に野外で栽培した場合、在来近縁種であるツルマメと交配して、 組み換えた遺伝子が生態系に拡散してしまうことが懸念されている。 本研究では昨年度GMOダイズとツルマメの開花期を調査した結果、 3系統のツルマメの開花期がGMOダイズのそれと重なることが明らかとなった。

今年度以降、国立環境研究所別団地圃場においてGMOダイズとツルマメが 自然交配するかどうかの調査を行う予定である。そのための準備として、 組み換えに用いた遺伝子を高感度で検出する方法および交配したかどうかを 確認するために、ツルマメとGMOダイズを区別する遺伝子マーカーを準備する 必要がある。

本研究ではPCR法を用いて、当面100 個に1個の割合で組み換え体が混入している 状態で組み換えに使った遺伝子を検出する事に成功した。また、 ツルマメ特異的に検出されるRPIDマーカーを作製した。 GMOダイズ特異的なマーカーは現在作成中である。