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生物多様性セミナー 2001年11月

環境中の微生物群集の解析について

富岡典子(分子生態影響評価研究チーム)


生態系の変動の要因と、変動傾向を明らかにするために、近年発達してきた16S rRNA 遺伝子の情報解析に基づいて、富栄養湖霞ヶ浦の湖水における微生物群集構造の解析を 行った。方法としては、採水後氷冷保存した湖水20〜30mlから、孔径0.2μmの フィルターを用いて、微生物菌体を捕集し、ガラスビーズ法を用いてDNAを抽出した。 得られたDNA試料を鋳型とし、真正細菌の16S rRNA遺伝子のV3領域をPCRによって 増幅し、DGGE手法を用いて微生物群集の解析を行った。その結果、霞ヶ浦湖水中の 微生物群集は藍藻類のブルームにかかわらず、2年間類似した季節変動を示した。 この季節変動と環境要因については現在解析中である。

微生物のように応答の早い群集を用いて、環境要因の変化と、群集の応答について何らかの関連を見いだせればと考えている。