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生物多様性セミナー 2001年6月

池沼の生物多様性保全に必要な景観と機能  (1) 研究の方向

高村典子 (多様性機能研究チーム )


昨年度行った兵庫県小野市、三木市、社町の26ヶ所のため池のデータを元に、 今年度の研究計画案について報告した。

昨年度の調査結果から、ため池の水質特性、植物プランクトンの分布、トンボ成虫分布が ため池の水生植物群落の有無やその量により規定されていることが示唆された。 そこで、トンボ成虫を生物多様性の指標と考え、その分布を規定する要因を景観レベル、 池とその周辺環境のレベルの双方から量的に評価し、身近な自然と保全するために 必要とされる、景観並びに環境要素を明らかにする。

景観要素としては、里山、樹林、水田、市街地等をGISでデータ化する。その他のため池 と周辺環境については、その植生(浮葉植物群落、抽水植物群落、沈水植物群落、落葉 広葉樹林、草本等)を空中写真により、水質と底質の環境、餌条件(底生動物、 動物プランクトン)等は現地調査をおこなう。また、農薬散布や水位変動については、 聞きこみ調査をする。