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環境試料の網羅的分析法に関する研究(平成 29年度)
Basic study on comprehensive analysis of environmental samples

予算区分
AH 地環研
研究課題コード
1617AH003
開始/終了年度
2016~2017年
キーワード(日本語)
網羅分析,全自動同定定量データベース,緊急時対応
キーワード(英語)
comprehensive analysis,AIQS-DB,emergency response

研究概要

事故・災害などの緊急時における環境の化学物質汚染の把握のためには、汚染の可能性がある物質や影響が重大と考えられる物質をリスト化し、これらを一斉に測定するための測定データベースを整備することが重要である。一方、緊急時においては、平時には想定されない化学物質による汚染の可能性もあり、測定対象を限定しない網羅的分析、ノンターゲット分析が重要であるとの考え方も普及しつつある。ノンターゲット分析法の実施には、前処理法、測定法及び解析法などの検討が必要であり、現時点では確立されていないのが現状である。
 そこで本研究では、緊急時に利用可能な網羅的分析手法の開発を目指しつつ、GCMSによる多成分一斉分析データベースの拡充と、スキャン分析によるノンターゲット分析の可能性を検討する。ここでは平時データの蓄積を進めるとともに、可能であれば実際の事故・災害事例試料の適用を検証しながら展開する。

研究の性格

  • 主たるもの:モニタリング・研究基盤整備
  • 従たるもの:行政支援調査・研究

全体計画

平成28年度は、質量分析計を用いたケース(事故時)測定データ群と、平時測定データ群との比較から、ケースデータに特異的なピークを抽出する解析ソフトウェアの開発を行う。また緊急時環境調査用の前処理法の検討を行う。さらに、熊本地震直後における河川水等の試料についてAIQS-DBを用いて測定し、装置間比較及びSCAN分析値とMRM分析値との比較を実施する。
平成29年度には開発した解析ソフトウェアの実環境試料への適用を検討するほか、緊急時環境調査用の前処理法の検討を行う。またGC/MSデータベースに登録された物質情報(用途・業種等)に関する拡充を行い、実環境試料を対象にその有用性について検証する。

今年度の研究概要

平成28年度に開発した解析ソフトウェアをいくつかの異なる実環境試料に適用し、その実用性検証を進める。また前年度に引き続き、平成29年度は土壌および底質試料を対象とした前処理法を開発する。また、GC/MSデータベースに登録された物質情報(用途・業種等)に関する拡充を行い、実環境試料を対象に本法のその有用性と適用範囲について検証する。

外部との連携

福岡県保健環境研究所

課題代表者

中島 大介

  • 環境リスク・健康研究センター
    曝露影響計測研究室
  • 主席研究員
  • 博士(薬学)
  • 薬学,化学
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