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新規生態毒性試験法の開発(令和 5年度)
Development of novel bioassay technique

研究課題コード
2125AW013
開始/終了年度
2021~2025年
キーワード(日本語)
生態毒性,魚類毒性試験
キーワード(英語)
ecotoxicology,fish toxicity test

研究概要

OECDでは、テストガイドライン(TG)等の各種標準試験法について、新しい科学的知見や社会的ニーズに基づいて見直されることが記載されており、VMG-eco(生態影響試験専門家会議)やWNT(テストガイドラインプログラム各国調整官作業グループ)において試験方法の改訂について議論されている。
 本研究課題は、OECDなどの国際的な枠組みの下で、テストガイドラインの標準化に向けた国際間リングテストへの参加や最新の研究動向や社会情勢を踏まえた新規試験法の開発およびその提案を見据えた基礎的研究を行うものである。

研究の性格

  • 主たるもの:政策研究
  • 従たるもの:技術開発・評価

全体計画

 現在OECDで議論されている動物福祉に基づく魚類試験法の改訂や種間差の観点から不足している新たな生物種の試験法への導入や新規試験法開発に関する基礎的研究を行うことを目的とする。特に動物福祉に基づく魚類試験法の改訂について、これまで実施してきたMoribund(瀕死)症状のエンドポイントとしての活用および試験期間の短縮化などに加え、メダカ胚を用いた代替法の開発を実施する。
 また、特に内分泌かく乱物質の検出法に関して国際動向を踏まえ、OECDテストガイドライン等の標準化に向けた国際間リングテストへの参加やわが国の主要な試験魚であるメダカを中心とした新規試験法の開発及び改訂を行う。

今年度の研究概要

 動物福祉に基づく魚類試験法の改訂について、これまで実施してきたMoribund(瀕死)症状のエンドポイントとしての活用に加え、96h魚類急性毒性試験法の試験期間短縮化につて検証を行うとともに、現行試験法との毒性値の比較検証結果に基づく国内法への導入可能性について検討する。
 欧州での単一生物種を用いた網羅的な内分泌かく乱作用検出試験法の開発ニーズがあることを受けて、ゼブラフィッシュを用いた甲状腺ホルモン検出試験法の開発が進められているが、メダカを用いて新たな甲状腺ホルモン検出のための試験法開発が進められていることから、メダカでの実証を行う。

課題代表者

山岸 隆博

  • 環境リスク・健康領域
    環境リスク科学研究推進室
  • 主任研究員
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担当者