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外来植物の自然地域への持込:運ぶ人と運ばれる種に着目した機構解明と抑止枠組構築(令和 5年度)
Exploring mechanisms of human-mediated unintentional introduction of non-native plants to natural areas and framework development for prevention

研究課題コード
2224CD021
開始/終了年度
2022~2024年
キーワード(日本語)
外来生物,行動科学,国立公園
キーワード(英語)
Invasive species,Behavioral science,National park

研究概要

外来生物は生物多様性の重大な脅威の一つである。この脅威への最も費用対効果の高い対策は、保全上重要な区域への外来生物の持込を未然に防止することである。本研究は、持込を抑止する区域として高山域を、抑止する生物群として植物を取り上げる。まず靴を介した高山域への外来植物の非意図的な持込の実態と、植物とヒトの特徴が介在する持込量の規定プロセスの解明を、靴に付着した種子の収集とDNAバーコーディングおよび遺伝解析による種同定、アンケートによる訪問者の認識・特徴把握の結果を統合的に分析して行う。次に靴に付着した種子の持込抑止方策の検討を、物理ツールの有効性の評価と、行動科学の手法を活用した情報提示の有効性の評価とその効果範囲の測定から、現地実験と登山SNSの投稿情報を活用した広域実験で行う。最後に先に得られた成果や登山SNS利用者の登山履歴等を活用し、対象域全域への外来植物の持込量を最小化するために優先的に対策を実施すべき区域を特定するための理論的枠組みを構築する。

研究の性格

  • 主たるもの:応用科学研究
  • 従たるもの:政策研究

全体計画

本研究は生物多様性保全に重要な自然地域への外来生物のヒトに随伴する持込の実態および持込量の規定プロセスの解明と、効果的な持込抑止方策の検討、効率的な対策実施計画のための理論的枠組みの構築を目的とする。本研究は持込を抑止する生物群として、既知の外来生物種数が最多の生物群である種子植物を取り上げ、高山域を含む自然地域の深部への持込に寄与が大きい、靴を介した人による非意図的な持込に焦点を当て構成課題を実施する。

今年度の研究概要

外来生物の持ち込みに関するメカニズムや理論的枠組の検討を引き続き進めるとともに、論文執筆を進める。

外部との連携

本研究の代表者は赤坂宗光氏(東京農工大学)である。

課題代表者

久保 雄広

  • 生物多様性領域
    生物多様性保全計画研究室
  • 主任研究員
  • 博士(農学)
  • 経済学,心理学,農学
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