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ダム湖沼・湿原における環境放射能の流出評価に関する研究(平成 29年度)
Studies on assessment of environmental radioactivity outflux from dam and lake ecosystems

予算区分
CD 文科-科研費
研究課題コード
1719CD021
開始/終了年度
2017~2019年
キーワード(日本語)
環境放射能,ダム,湖沼,湿原
キーワード(英語)
environmental radioactivity, dam, lake, wetland

研究概要

ダム・自然湖沼・湿原における放射性Csの実態把握・動態解明のため、福島県・群馬県・栃木県におけるダム湖や湖沼・湿原の集水域の底質に蓄積した放射性Csの時系列変化の解析を行い、流域外への放射性Cs流出メカニズムを明らかにする。航空写真を使った詳細な微地形の解析、ダム湖・自然湖沼・湿原の底質コアの採取と堆積年代判読と放射性Csの時系列変化、沈殿と溶出メカニズムの実験的解析、流域解析を行い、放射性Csの流出過程を解明する。放射性Cs、溶存有機物の挙動、イオンの挙動、窒素・炭素循環の解明からダム・自然湖沼・湿原からの放射性物質の流入・流出量を明らかにする。

研究の性格

  • 主たるもの:技術開発・評価
  • 従たるもの:基礎科学研究

全体計画

放射能に汚染されたダム湖・自然湖沼、湿地などの汚染実態と放射性Csの環境動態を把握するため1)赤城大沼の覚満淵湿原、尾瀬ヶ原を重点汚染モデル地域として、モニタリング、既存データ解析を統合したモデリング研究を推進する。
2)福島県・群馬県・栃木県におけるダム湖や湖沼・湿原の集水域の底質に蓄積した放射性Csの時系列変化の解析を行い、流域外への放射性Cs流出メカニズムの一般性を明らかにする。
3)ダム湖沼・湿原における環境放射能の流出評価に関する調査結果から、コンパートメントモデルを作成し、各ダム湖・自然湖沼・湿地の汚染量と湖水や地下水としての移動についての評価・予測を行う。

今年度の研究概要

A) マルチ空間スケールでのモニタリング計測技術の確立
赤城大沼と尾瀬ヶ原池とうにおいて航空写真から物質レベルまでのマルチ空間スケールでのモニタリング計測技術を確立する。
B)放射性物質等の詳細な底質インベントリーのモニタリング
群馬県の12湖沼、福島県の14湖沼、栃木県の5湖沼(合計31湖沼)について、不攪乱コアサンプラーで底泥コアを採取して、ダム湖および自然湖沼のインベントリーを明らかにする。

外部との連携

A)マルチ空間スケールでのモニタリング計測技術を確立
(国立環境研究所・群馬水試・東邦大学・フォテック)
B)放射性物質等の詳細な底質インベントリーのモニタリングを実施
(国立環境研究所・福島水試・群馬水試・栃木水試)
C)放射性物質の移動メカニズムの解明
(国立環境研究所・東邦大学)
D)放射性物質の生態系挙動を解析するコンパートメント評価モデルを構築
(国立環境研究所・群馬大学・武蔵大学)
E)ダム湖・自然湖沼、湿地における詳細な環境マップの作成
(国立環境研究所・フォテック)

課題代表者

野原 精一

  • 生物・生態系環境研究センター
    生態系機能評価研究室
  • 室長
  • 理学博士
  • 生物学,理学 ,水産学
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