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アジア熱帯生態系における生態系機能および生物多様性解明に向けた研究推進を目的とするパソ観測研究拠点の強化(平成 28年度)
Strengthening of Pasoh Observation Platform as a Supper Site for the Study on Asian Tropical Ecology and Biodiversity

予算区分
AI 研究調整費
研究課題コード
1616AI003
開始/終了年度
2016~2016年
キーワード(日本語)
熱帯生態系,生物多様性,生態系機能,パソ,キャパシティビルディング
キーワード(英語)
Tropical ecosystems, Biodiversity, Ecosystem function, Pasoh, Capacity building

研究概要

国際環境研究事業戦略調整費を活用することにより、NIES-FRIM-UPM MoUを基として、マレーシア森林研究所(FRIM)やマレーシアプトラ大学(UPM)、マレーシア技術大学(UTM)などの研究機関との連携を強化しながら、パソを熱帯生態系研究拠点として強化する。これはNIES第4期中期計画の「地球規模での課題への貢献に向けた国際的な連携の推進」に対応し、熱帯林研究の活性化に寄与する。そこで、本活動により、過去NIESの研究者を中心に設置した観測プラットフォームを活用し、世界的に見ても長い研究の歴史を持つパソ熱帯林観測拠点を維持することで、熱帯林における多様性およびその維持機構の解明や生態系機能の変化を評価する。さらに、熱帯林の保全に関する指針を提供し、生物多様性条約に貢献する。また、ローカルな生物間コミュニケーションから、物質循環を含むグローバルな地球環境問題まで様々な現象を扱い、熱帯林地域の生態学的意義の解明につなげる。

研究の性格

  • 主たるもの:モニタリング・研究基盤整備
  • 従たるもの:基礎科学研究

全体計画

地球規模での炭素循環の把握においても、生物多様性の保全においても重要な役割を果たすアジア熱帯生態系の代表的な観測点として、関係研究機関との連携に基づき、パソ観測拠点の維持を行う。気候変動下での生態系・生物多様性の応答を解明する上では、同一観測点でさまざまな研究を実施中の関係機関と協力し、大気、植物、動物、土壌等に関する総合的な観測を長期的に推進することが重要であり、そのような観測データに基づく研究を先導する拠点の維持が不可欠である。特に海外での野外調査研究においては、新たな研究の企画と実行の際、観測サイトを持つ現地研究機関の協力支援が欠かせず、こうした機関と良好な協力関係を維持することが研究の質とスピードを保証する。また、総合的な観測拠点を活用して、マレーシアのみならず近隣諸国に向けた研究成果や新規技術の普及、人材育成などの役割を果たすことは、アジアにおける国立環境研究所のプレゼンスを高める上でも大きな効果があるものと期待される。

今年度の研究概要

1)観測研究拠点の維持:国内外関係機関と協力し、観測施設の維持管理、野外調査の安全に係わる対策・ガイドライン等を見直し、必要に応じて強化する。研究の進捗・成果・データの相互利用を促進するため、関係機関と協力して運営委員会、人材育成等の活動を支援する。
2)キャパシティビルディング:熱帯林保全・管理にかかるMRV(測定・報告・検証)活動の基礎として、日本の観測技術を熱帯地域に応用・移転することにより、日本及び現地の若手研究者を育成し、パソの研究成果を東南アジアに普及する。

外部との連携

1. マレーシア森林研究所(FRIM)
2. マレーシアプトラ大学(UPM)
3. マレーシア技術大学(UTM)

課題代表者

梁 乃申

  • 地球環境研究センター
    炭素循環研究室
  • 主任研究員
  • 学術博士
  • 林学
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