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極端現象による食料消費と飢餓リスクへの影響評価(平成 28年度)
Assessment of food consumption and risk of hunger caused by extreme events

予算区分
CD 文科-科研費 若手B
研究課題コード
1516CD005
開始/終了年度
2015~2016年
キーワード(日本語)
気候変動,極端減少,栄養不足,経済影響,食料消費
キーワード(英語)
Climate change, Extreme events, Undernourishment, Economic impact, Food consumption

研究概要

近年、極端現象(干ばつ、洪水、熱波など)による影響について関心が高まっている。本研究では世界を対象に将来の極端現象による食料消費と飢餓リスクへの影響を明らかにする。極端現象の中でも熱波や干ばつによる作物収量の低下を主たる要因として取り上げ、2100 年までに起こりうる作物収量の低下が、食料消費カロリーと栄養不足人口におよぼす影響を定量化する。さらに、この影響の軽減策として、食料備蓄や食料支援、貿易を通じた食料供給がどの程度必要かを明らかにする。

研究の性格

  • 主たるもの:政策研究
  • 従たるもの:

全体計画

1年目に、将来における作物収量の生起確率分布(収量分布)の推計、2年目に、得られた収量分布を用いて極端現象の食料消費と飢餓リスクへの影響を分析する。分析には、作物モデルと経済応用一般均衡モデルを用いる。研究の方法は次の3つに分けられる。1) 将来の気候条件における全球のグリッド別作物収量の算定、2) 作物別・地域別における収量分布の推計、3) 収量分布を用いた将来のシミュレーションによる、食料消費・栄養不足人口の分布の推計。得られた食料消費・栄養不足人口の分布を基に、どの生起確率の影響までに備えるか、そのためにどの程度の食料備蓄・支援が必要かを明らかにする。

今年度の研究概要

作物収量生起確率分布を将来のある年に与える。このとき、経済モデルで基準年から前年までを1 年ステップで計算した後、対象年に収量生起確率分布を与える。これは、遠い将来においては、長期的なゆるやかな気候変化と短期的な変化の両方の影響をとらえる必要があるためである。収量生起確率分布をCGE モデルに与える際にはモンテカルロ法を用い、分布を再現する十分な回数(例えば1000 回)の繰り返し計算を行う。食料消費と栄養不足人口の分布を出力として得る。さらに、食料備蓄、食料支援・貿易により食料を供給するメカニズムをCGE モデルに組み込み、これらによる影響軽減を想定したシミュレーションを行う。得られた分布を基に、どの生起確率の影響までに備えるためには、どの程度の備蓄量・支援量が必要かを算定する。

課題代表者

長谷川 知子

  • 社会環境システム研究センター
    環境社会イノベーション研究室
  • 研究員
  • 工学
  • システム工学,土木工学,工学
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