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国外リサイクルを含むシナリオ間のライフサイクル比較手法と廃プラスチックへの適用(平成 18年度)
Life-cycle comparison method for scenarios including transboundary recycling and its application to plastic waste

予算区分
BE 環境-廃棄物処理
研究課題コード
0608BE567
開始/終了年度
2006~2008年
キーワード(日本語)
リサイクル,ライフサイクル,廃プラスチック
キーワード(英語)
RECYCLING, LIFE CYCLE, PLASTIC WASTE

研究概要

近年、日本で消費された物品がリサイクルを目的としてアジアの近隣諸国に輸出される事例が増加している。こうした二次資源の国際循環は、アジア諸国の急速な経済成長とともに急増する資源需要を緩和し、リサイクルコストを軽減する一方、国内でのリサイクルを前提に設計されてきた各種の循環政策の実施に歪みを生じるとともに、不十分な環境管理の下でリサイクルが行われた場合には、環境負荷の増大が懸念される。そこで本研究では、国内完結型のリサイクルシナリオと、国外での工程を含むリサイクルシナリオについて、ライフサイクル分析による環境負荷やコストの比較を行うための評価手法の枠組みを設計する。また、これを事例分析対象(廃プラスチックを想定)に適用し、シナリオ間の得失の比較を行い、開発した評価手法の有効性を検証するとともに、国際資源循環を考慮したリサイクル制度の設計等のための知見を得ることを目的とする。

研究の性格

  • 主たるもの:政策研究
  • 従たるもの:行政支援調査・研究

全体計画

平成18年度
・事例研究の対象とする物品の種類、事例研究対象国・地域の絞り込みを行う。
・現地調査等により、事例研究対象国におけるリサイクル工程に関するインベントリデータの収集可能性を調査するとともに、電力供給など、共通的なプロセスのインベントリデータの整備状況を調査する。また、対象国におけるこうした情報収集を行う上で鍵を握る調査・研究機関との協力可能性を明らかにする。
・研究班員以外のLCA専門家の意見聴取も交えて、海外リサイクルにLCAを適用する場合の問題点を摘出し、LCAの枠組みの中で扱うべき問題と、それ以外の問題に整理し、評価の枠組みを設計する。
・次年度以降の研究対象とする国内外のリサイクルシナリオの骨格を構築する。
平成19年度
・比較対象とする数種類のリサイクルシナリオを、様々な制約条件を考慮して詳細に設定する。
・設定したシナリオおよび評価の枠組みに沿って、国内および事例研究対象国においてリサイクル工程のインベントリデータおよび関連情報を収集する
・事例研究対象国について、電力供給、輸送など、共通的な工程のインベントリデータを収集する。
・従来のLCAの枠組みの中では扱い難い、再生品の品質、選別工程における労働投入等について、可能な限り定量的な情報を収集し、上記の定量的なインベントリデータとともに整理し、シナリオ間の一次比較を行う。
平成20年度
・シナリオ間の一次比較によって情報が不足していると判断された項目について、現地調査等により追加情報を収集し、LCAの精度向上、システム境界の拡充を行う。
・設定した数種類のシナリオについて、ライフサイクルでの環境負荷量、資源消費量の計算結果をまとめる。
・LCAの枠組みでは評価しにくい項目も含めた解釈を行い、リサイクル制度の設計に資する知見をまとめる。

今年度の研究概要

・事例研究の対象とする物品の種類、事例研究対象国・地域の絞り込みを行う。
・現地調査等により、事例研究対象国におけるリサイクル工程に関するインベントリデータの収集可能性を調査するとともに、電力供給など、共通的なプロセスのインベントリデータの整備状況を調査する。また、対象国におけるこうした情報収集を行う上で鍵を握る調査・研究機関との協力可能性を明らかにする。
・研究班員以外のLCA専門家の意見聴取も交えて、海外リサイクルにLCAを適用する場合の問題点を摘出し、LCAの枠組みの中で扱うべき問題と、それ以外の問題に整理し、評価の枠組みを設計する。
・次年度以降の研究対象とする国内外のリサイクルシナリオの骨格を構築する。

備考

共同研究機関:産業技術総合研究所ライフサイクルアセスメント研究センター,東京大学

課題代表者

森口 祐一

担当者

  • 寺園 淳資源循環・廃棄物研究センター
  • 藤井 実社会環境システム研究センター
  • 村上 進亮