ユーザー別ナビ |
  • 一般の方
  • 研究関係者の方
  • 環境問題に関心のある方

東京の暑熱緩和のための海洋深層水導水による東京湾海水面冷却事業のFSに向けた検討(平成 15年度)
Discussion for a feasibility study on cooling operation of surface of the Tokyo Bay by introducing deeper layer ocean-water for mitigating thermal sensation in Tokyo

予算区分
CD 文科-科研費
研究課題コード
0303CD555
開始/終了年度
2003~2003年
キーワード(日本語)
東京湾,海風,温排水,ヒートアイランド,ミティゲーション
キーワード(英語)
TOKYO BAY,SEA BREEZE,HEAT DISCHARGE,HEAT ISLAND,MITIGATION

研究概要

東京湾からの海風は、天然の都心の冷却装置としての機能を持つほか、都心の換気促進を通じて大気汚染現象の低減にも貢献する。一方、都心の地表面は多くの建築物により風通しが悪く、その意味でも風速の確保は必要である。しかし今日、東京湾の海水面は温排水による人工排熱の影響を受け、自然の状態に比べて数℃高い状態にある。つまり、本来の東京湾海風による都心の冷却効果を発揮させるには、東京湾の海水面温度を自然の状態に近づけてやる必要がある。そしてこのような海風の活用は、地表面被覆の比較的小規模な改善に比べ、一挙に大きな効果を実現するものと思われる。東京湾の海水面温度を数℃下げる手段としては、太平洋の海洋深層水を東京湾奥の温排水の影響が顕著な一帯へ導水し、放水・攪拌することが有効であると考えられる。この導水に必要なインフラ(導水パイプライン)は今日の製造技術では不可能ではなく、陸上の公共工事に比べ比較的安価にできるのではないかと考えられるが、本格的な検討は未だ行われていない。本研究では企画調査グループを立ち上げ、東京湾に温排水を流している製鉄業界、電力業界、東京湾の生態系の専門家、都市気候数値シミュレーションの専門家、導水パイプライン製造の技術を持つメーカー、浄水技術を持つメーカーなどを招聘し、本格的なFSに向けた多面的検討を行い、民間からの資金を募ってのFSを立ち上げる。

今年度の研究概要

検討会を開催し、毎回当該分野の専門家からのレクチャーをいただき、参集の研究者で討議を行う。また、必要に応じて国内外の参考事例に対する情報収集を行う。検討項目は以下のとおりである。1)浦賀沖における海洋深層水の取水に関する技術的検討、2)東京湾奥への導水に関する技術的検討、3)海洋深層水の水質浄化に関する技術的検討、4)東京湾奥への導水が行われた場合の海洋生態系への影響評価に関する技術的検討、5)東京湾海水面冷却後の局地気候変化の評価に関する技術的検討、6)事業化に向けた検討。

備考

研究代表者:一ノ瀬俊明
共同研究機関:東京都立大学,国土環境株式会社
共同研究者:井上元(地球環境研究センター),三上岳彦(東京都立大学),山本昌弘(国土環境株式会社)

課題代表者

一ノ瀬 俊明

  • 社会環境システム研究センター
    地域環境影響評価研究室
  • 主任研究員
  • 博士 (工学) (東京大学)(都市工学専攻論文博士)
  • 土木工学,地理学
portrait

担当者

  • 井上 元