- 予算区分
- AE 経常
- 研究課題コード
- 0103AE144
- 開始/終了年度
- 2001~2003年
- キーワード(日本語)
- 水生植物,生物地球化学的機能,ガス交換,換気,浄化機能,底質,酸化還元電位
- キーワード(英語)
- AQUATIC MACROPHYTES,BIOGEOCHEMICAL FUNCTION,GAS EXCHANGE,VENTILATION,PURIFICATION,SEDIMENT,ORP
研究概要
陸域と水域の移行帯にみられるヨシなどの抽水植物は、常に水位変動や火入れなどの水辺特有の環境変動にさらされている。これらの環境変動は、植物の形態や成長だけでなく生育環境である土壌の酸化還元状態に影響を及ぼし、群落全体のガス動態や生態系機能にも影響を及ぼしていると思われる。本研究ではおもに抽水植物のヨシ群落を用いて、植物体経由及び土壌表面から放出されるガス、特にNO2フラックスや群落レベルの生産・分解活性を測定することで、水辺特有の環境変動が群落全体の生態系機能に及ぼす影響を明らかにする。
全体計画
13年度 抽水植物であるヨシを利用して水位を変動させる培養システムを作成し、植物体内および体外のガス動態を測定する実験系を確立する。14年度 ヨシ植栽有底枠2基と土壌のみの有底枠で測定を開始する。植物体経由のガスフラックスと底泥から放出されるガスフラックス測定の確立をする。生態系機能の評価法を確立する。15年度 完成した実験系と野外で測定を行ない環境変動の及ぼす影響を考察する。ガスフラックスの測定と植物体のバイオマス(地上部+地下部)、底質環境の測定(温度、ORP,EC,pH,水位)とその関連を探索する。
今年度の研究概要
ヨシ植栽有底枠2基と土壌のみの有底枠2基および野外の現場において換気量と酸化還元環境の評価を行う。
課題代表者
矢部 徹
- 生物・生態系環境研究センター
生態系機能評価研究室 - 主任研究員
- 博士(理学)
- 生物学