
温暖化の進み具合でエルニーニョ現象はどうなる?
21世紀末までを対象とした多くの研究では、温暖化が進むとエルニーニョ・南方振動(ENSO)も強まるとされてきました。
しかし、温暖化が比較的緩やかな場合にはENSOが強まる一方、温暖化が非常に進行すると逆に弱まり、発生する間隔も短くなることがわかりました。温暖化が非常に進むと赤道太平洋全体で海面水温が上がり、ENSOを強める仕組みが弱まります。一方で、エルニーニョ現象とラニーニャ現象を転換させる海洋の働きは強まるため、ENSOはより頻繁に起こります。ただし、温暖化が進むと大気中の水蒸気量が増加するため、ENSOに伴う降水や大気大循環の変動はむしろ強まる可能性もあり、日本を含む世界各地の気候への影響が小さくなるとは限りません。
Photo by HAYASHI Michiya / NIES
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