気候予測の信頼性を下げる「ホットモデル問題」とは?
地球の気温や降水量などの気候要素の変化を予測するため、コンピューターを用いたシミュレーションモデルが世界に数多く存在します。
その中でも、過去の観測データと比較して極端に高い気温上昇を示すモデルは「ホットモデル」と呼ばれます。国環研の研究によって、ホットモデルは、これまでに判明していた将来の気温変化だけでなく、様々な変数の将来変化予測も過大であることが分かりました。気候変動の影響評価や緩和策・適応策の検討では、気候モデルの予測結果のばらつきを不確実性の情報として利用しますが、その幅を狭め影響評価等の信頼性を高めるためには、ホットモデルの重みづけを小さくすることが重要です。
Image by ilker/Adobe Stock
将来の様々な気候変化予測の不確実性を低減
2024/06/27