赤外線で温室効果ガスが測れるって?
温室効果ガスが地球温暖化に与える影響を把握するには、温室効果ガスの地球全体での分布や年間の変化量を観測することが必要です。大気中の分子は、その構造に応じて、それぞれ異なる波長の赤外線を吸収します。
国立環境研究所は、赤外線レーザーによって大気中の温室効果ガスの濃度を測定する「赤外レーザー吸収分光法(IRLAS)」での高精度な観測により、温室効果ガスの詳細な分布の変動を調べています。IRLASは、装置内に取り込んだ試料大気のうち、測定したい温室効果ガスだけが吸収する波長の赤外線レーザーを装置内に発射し、吸収された量を調べることで、二酸化炭素やメタンの濃度を正確に計測することができるのです。
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レーザー分光計で見えてきた温室効果ガスの実態
2024/04/25