研究概要

社会システム領域では、環境問題の根源となる人間の社会経済活動が、環境にとっても人間社会にとっても持続可能なものとなるように、社会システム分野の調査及び研究を行っています。

社会システム分野の研究

持続可能な社会システムへの転換を実現するため、次のような基盤的調査・研究を行っています。

・社会・経済活動とさまざまな分野の環境問題との関わりを統合的に解明する理論と数理モデルや社会調査等の手法の開発
・環境と経済の調和した持続可能な社会のビジョンとその実現のためのシナリオ・ロードマップ作成
・関係者との協働を交えた具体的な対策・施策の提案等

5つの研究室

社会システム領域は5つの研究室で構成されており、それぞれ次のような研究を行っています。

  • 地球持続性統合評価研究室
    地球規模で生じるさまざまな問題を総合的に扱い、持続可能な地球となるようモデル開発を中心とした研究を実施しています。

  • 脱炭素対策評価研究室
    気候変動問題に対処するため、脱炭素社会に向けた取り組みを評価するモデル・データベース開発を行っています。

  • システムイノベーション研究室
    エネルギーと資源が持続的に利用できるよう、飛躍的な効率向上策を含めた研究を行っています。

  • 地域計画研究室
    都市部と地方部それぞれで、環境と快適な暮らしを両立する生活と地域計画のあり方を研究しています。

  • 経済・政策研究室
    環境政策の効果の評価のほか、環境価値を評価するための理論研究や経済学手法の開発を行っています。

戦略的研究プログラム

国立環境研究所では、社会が直面する課題を解決するための分野横断的な「戦略的研究プログラム」を実施しています。社会システム領域の研究者の多くは、「脱炭素・持続社会研究プログラム」と「持続可能地域共創研究プログラム」に取り組んでいます。その他、「気候変動適応研究プログラム」や「災害環境研究プログラム」等とも密接に連携して、研究活動を進めています。