国立環境研究所社会システム領域の藤井実室長は、カーボンニュートラルを目指す新たな仕組み「LCCN®:Life Cycle Carbon Neutral(注1)」の社会実装に向けた準備を進めています。LCCN®は、リサイクルできない廃棄物の焼却熱を利用した製造工場への蒸気供給と、焼却時に発生する二酸化炭素(CO2)からのプラスチック製造によって、カーボンニュートラルの実現を目指します。
2024年12月2日、藤井室長は一般社団法人「LCCN®推進研究会」を立ち上げ、自ら代表理事に就きました。研究会には、自治体や蒸気を利用する企業、産廃事業者、調査研究機関などが参加しています。2025年4月8日には、「LCCN®推進研究会」の設立を記念するシンポジウムが東京都内で開催され、対面とオンラインで計126名が参加し、LCCNの社会実装に向けた機運を高めました。
注1)LCCN®について詳しく知りたい方は、藤井室長へのインタビュー記事「ゴミ焼却の熱とCO2を工場で活用する『LCCN』の社会実装に向けて」もご覧ください。
