地域環境保全領域:先見的・先端的な基礎研究(令和 8年度)
Regional Environment Conservation Division: Foresightful and Cutting-Edge Basic Research

研究課題コード
2630AV104
開始/終了年度
2026~2030年
キーワード(日本語)
地域環境保全
キーワード(英語)
Regional Environment Conservation

課題代表者

珠坪 一晃

  • 地域環境保全領域
  • 領域長
  • 博士(工学) エネルギー・環境工学
  • 工学,土木工学,生物学

担当者

研究概要

大気・水・土壌などの各環境媒体における物質循環と相互作用の解明を基盤として、観測・実験・シミュレーションを統合した先端的研究を推進し、地域スケールでの環境質や生態系の保全および持続的な利活用に資する新たな科学的知見と技術基盤を創出する。

研究の性格

  • 主たるもの:基礎科学研究
  • 従たるもの:応用科学研究

全体計画

 大気系では、排出インベントリと化学輸送モデルを高度化し、オゾンやPM2.5などの生成・輸送・変質過程の理解を深化させるとともに、大気チャンバー実験や観測データとの統合によりモデル不確実性の低減を図る。水系では、湖沼・沿岸域における物質循環や生態系相互作用の解明を進め、貧酸素化や栄養塩管理の科学的基盤を構築する。また、気候変動影響を考慮した水質・生態系変動の理解を進める。土壌系では、元素循環や微生物の動態や反応過程の解明を通じて土壌環境の健全性評価手法を確立するとともに、汚染物質の挙動とその影響評価を行う。環境技術系では、排水の衛生学的な評価と安全かつ持続可能な管理に向けた排水処理技術の開発を進める。また、乾燥地域における水循環の評価と適正化に関する研究を進める。
 研究期間の前半では観測・実験基盤の整備と各種解析手法やモデルの開発、中盤では統合的な解析と評価、後半では一般化・理論化・実装を進める。

今年度の研究概要

 大気系では、PM2.5金属成分の健康影響評価、排出インベントリの改良と高度化、災害事故時の有害物質の大気拡散シミュレーションを進める。水系では、湖沼・沿岸域における高頻度観測データやモデルの活用により、貧酸素化や栄養塩動態の解析を進めるとともに、気候変動影響の評価に着手する。土壌系では、土壌環境の健全性評価のため元素循環および微生物群集に着目した解析を進める。環境技術系では、衛生学的な水質評価手法の開発、処理技術の性能評価、乾燥地域での水循環の評価を進める。