Site-specific hourly resolution wet bulb globe temperature reconstruction from gridded daily resolution climate variables for planning climate change adaptation measures.

Takakura J., Fujimori S., Takahashi K., Hijioka Y., Honda Y
2019.7.9

論文情報

 Site-specific hourly resolution wet bulb globe temperature reconstruction from gridded daily resolution climate variables for planning climate change adaptation measures.

著者:Takakura J., Fujimori S., Takahashi K., Hijioka Y., Honda Y
年:2019
掲載誌:International Journal of Biometeorology, 63 (6), 787-800

論文へのリンク(英文のみ)

キーワード

地球温暖化、WBGT、統計的ダウンスケーリング

概要

 気候変動(地球温暖化)によってより厳しくなる暑さによる健康影響の対策を考えるためには、将来、環境がどのくらい暑くなるかを適切に評価する必要があります。湿球黒球温度(WBGT)は、熱中症の危険性を評価するための指標として広く使われていますが、ある特定の場所・時間における将来のWBGTの値を予測することは困難でした。これまでよく使われていたのは、力学的ダウンスケールと呼ばれる手法で、スーパーコンピュータ等を使った非常に大規模な計算が必要でした。この研究では、統計的ダウンスケールと呼ばれる手法を使うことで、比較的簡単な計算だけで、ある特定の場所の1時間ごとの将来のWBGTの値を予測できる手法を開発しました。この手法、および、この手法を使って得られる結果は、地方自治体やスポーツイベントの開催などローカルなスケールで、地球温暖化による被害を軽減するための対策(適応策)を考えるための情報として活用されることが期待できます。

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