
超えてというか、それぞれの専門性のエッセンスを提供してもらい、われわれからも結果をフィードバックするというイメージです。その上で、環境・社会・経済の課題に対して取り組んでいくということですね。そのための場を提供しつつ、解決策や改善策を見いだしていくことが統合研究の役割かなと思います。
「持続可能」という概念が1980年代にできてから、ずっと使われ続けていますが、概念がぼんやりとしてるから、どのようにも解釈できて、それが今でも残っている理由の一つなんだろうとは思います。それでも、これだけ浸透していて使われているということは、それなりに魅力的な用語ではあると思うので、そういうものを使いながら、実際にどう問題を解決できるのかということを見ていけたらとは思っています。
解決策まで出そうとすると、客観的なものだけではなく、主観的なものも入ってきます。今の科学研究はなるべく主観を排除する傾向がありますが、それでも主観は、絶対にはなくなりません。場面ごとにどう考えていくかについて、主観は入ったとしても、やり方としては客観的に、どういう問題でも適用できますよ、とか、あるいは、誰がやっても同じような答えが出ますよ、という、そういうものを目指していきたいと思っています。
しかし、おそらくそれだけでは十分ではないので、実際には具体的にこういうふうにすればいいですよと示せるような、主観が入ったものとなりますが、具体的なロードマップも出さないといけないんでしょうね。
はい、それもあっていろんな国がアジアにどんどん進出してきています。けれども、単にアジアの状況がどうかということだけじゃなくて、アジアの人たちの人材育成も含めて取り組んでいけたらとは思っていますね。
ありがとうございました。