第2回 環境経済学と政策形成のワークショップ
Workshop on Environmental Economics and Policy Making

環境経済評価連携研究グループでは、日本の環境・資源・エネルギー経済学の研究者と政策立案者の架け橋を目指して、2017年度よりワークショップを開催しています。9月27日の第2回には、環境経済学者に加え環境省、内閣官房行政改革推進本部やシンクタンクなどから合計50名ほどの方々にご参加いただき、活発な議論を行いました。

開催日時・場所
2018年9月27日(木)10:00-16:30 航空会館(東京都港区新橋1-18-1)701会議室

プログラム
10:00 開会のあいさつ 藤田 壮(国立環境研究所・社会環境システム研究センター長)
10:15-10:30 参加者自己紹介の時間


Session 1:環境政策形成と経済学研究 10:30-11:30

10:30-11:00(ショート・プレゼンテーション)
横尾 英史(国立環境研究所/経済産業研究所)「国立環境研究所におけるEBPMに向けた研究の紹介」
Keywords: エビデンスに基づく政策形成(EBPM)、環境政策、概念整理、好適事例の収集

五味 馨(国立環境研究所)「地域環境創生の支援と経済分析ニーズ」
Keywords: 地域環境計画、地域エネルギー、災害復興、気候変動、適応

Wenchao Wu(国立環境研究所)「中国の家庭の電力消費における規模の経済」
Keywords: 電力消費量、家計サイズ、中国

石村 雄一(京都経済短期大学)「廃棄物政策におけるNIMBY問題」
Keywords: 廃棄物政策、最終処分場、立地決定問題、NIMBY、空間計量経済学


11:00-11:30(発表15分・質疑および討論15分)
山口 臨太郎(国立環境研究所)「気候変動の割引率と政策形成」
Keywords: 費用便益分析、割引率、気候変動

Session 2:生態系と生物多様性の経済学 11:30-13:45(12:00-13:00 昼食休憩)

11:30-12:00
西田 貴明(三菱UFJリサーチ&コンサルティング)「都市の生物多様性の全国ランキング分析:『都市の生物多様性指標(簡易版)』による評価の試み」
Keywords: 都市の生物多様性指標、シンガポール指標、愛知目標、生物多様性地域戦略、みどりの基本計画

13:00-13:15
参加者自己紹介の時間

13:15-13:45
久保 雄広(国立環境研究所)「ビッグデータを活用した生態系サービスの経済評価」
Keywords: 沿岸生態系、環境評価、気候変動、適応、ICT


Session 3:実務家と研究者の対話「環境政策形成に経済学がどう貢献できるか?」 13:45-15:00

14:00-14:15
話題提供:環境省大臣官房総合政策課政策評価室
高林 祐也(環境省)「環境省の2019年度の重点施策と経済学研究者への期待」

14:15-15:00 自由討論
15:00-15:15 休憩


Session 4:実務家との協働による環境・エネルギー経済学 15:15-16:15

15:15-15:45
高橋 遼(早稲田大学)「エコ認証コーヒーの購買行動の検証:日本全国を対象とした自動販売機を用いた社会実験」
Keywords: 影響評価、フィールド実験、情報発信、評判効果(Green reputation)

15:45-16:15
松川 勇(武蔵大学)「電力使用量に関するリアルタイムの情報提供が家計の節電に及ぼす影響:フィールド実験による検証」
Keywords: 節電、電力情報、ナッジ、ブーメラン効果、学習効果


16:15 閉会のあいさつ 日引聡(東北大学/国立環境研究所・環境経済評価連携研究グループ長)
16:30-18:00 同会場にて研究打合せ可能