撹乱後の迅速な自然林回復と二次災害防止を両立する撹乱レガシー管理の提案(令和 8年度)Disturbance legacy management that balances post-disturbance natural forest recovery with the prevention of secondary disasters
- 研究課題コード
- 2526CD002
- 開始/終了年度
- 2025~2026年
- キーワード(日本語)
- 残存植生,斜面崩壊,集中豪雨,複合災害,気候変動
- キーワード(英語)
- Residual vegetation,Landslides,Heavy rain,Complex disaster,Climate change
課題代表者
堀田 亘
- 気候変動適応センター
気候変動影響観測研究室 - 研究員
研究概要
気候変動に伴い、暴風や斜面崩壊による森林倒壊(自然撹乱)の頻度・規模の増大が懸念される中、撹乱後に迅速に自然林を回復させる管理策が必要である。撹乱後に残った植生や枯死木、土砂などは撹乱レガシーと呼ばれ、森林の迅速な自然回復を促進する。一方で、撹乱レガシーは二次的災害(火災・虫害発生、洪水時の流木・土砂災害)を引き起こす可能性があるため、速やかに除去されてきた。しかし、実際には撹乱レガシーの種類や立地によって危険性が異なる。本研究では、どんな種類、立地の撹乱レガシーが二次的災害につながりやすいのかを解明する。結果から、撹乱後の迅速な自然林回復と防災の両立を実現する撹乱レガシー管理を提案する。
研究の性格
- 主たるもの:応用科学研究
- 従たるもの:技術開発・評価
全体計画
本研究では、まず航空写真から斜面崩壊地に残された撹乱レガシーを検出するための深層学習モデルを開発する。その後、開発したモデルを2つの異なる時点に撮影された航空写真に適用し、撹乱レガシーが移動したと考えられる場所を検出する。最後に、撹乱レガシーの移動の有無と斜度などの環境条件の関係を解析し、防災上撤去すべき、または残置可能な撹乱レガシーの立地条件を提案する。
今年度の研究概要
2時点で画像の質(日当たり、雲の影響など)を精査し、妥当な比較が可能な崩壊地のみに解析対象範囲を限定する。2時点間で撹乱レガシーが移動したと考えられる場所を検出した後、撹乱レガシーの移動の有無と斜度などの環境条件の関係を解析する。最後に結果を基に、防災上撤去すべき、または残置可能な撹乱レガシーの立地条件を提案する。