学校活動の熱中症リスク低減に向けた暑さ指数予測に基づくスケジュールの設計(令和 8年度)
Schedule Design for School Activities Based on Wet-Bulb Globe Temperature Projections to Mitigate Heat-Related Illness Risk

研究課題コード
2629CD001
開始/終了年度
2026~2029年
キーワード(日本語)
暑さ指数,熱中症,気候予測
キーワード(英語)
WBGT,heat illness,climate projection

課題代表者

大山 剛弘

  • 気候変動適応センター
    気候変動適応戦略研究室
  • 研究員

研究概要

体温調節能力が低い子どもは熱中症リスクが高い主体の一つである。教育現場では暑さ指数(WBGT)に基づく活動制限や空調整備を進めているが、急速な少子化にも関わらず、熱中症件数は年間3000件程度で推移している。今後気候変動が進むと、危険な暑さが長期間続く地域が出現し、体育や部活動等の教育機会が失われる可能性がある。本研究では、申請者が開発した高解像度のWBGT予測手法を活用し、熱中症リスク低減に向けた将来の学校活動スケジュール(授業・行事・長期休暇を含む)の設計に取り組む。まず、将来のWBGTを高解像度(1kmメッシュ・1時間)で予測した上で、学校での熱中症事例の疫学分析から、地域や活動内容に応じた暑さの基準を特定する。次に、予測したWBGTと暑さの基準をもとに、学校単位で最適化したスケジュールを設計する。さらに、教育関係者へのアンケート・ヒアリングから、教育現場での課題を分析する。上記を通じ、将来気候と教育現場の制約を考慮した持続可能な学校活動のあり方を提案する。

研究の性格

  • 主たるもの:応用科学研究
  • 従たるもの:政策研究

全体計画

1.学校単位での分析を可能とする全国・高解像度の暑さ指数予測(2026年度)
2.地域や活動内容に応じた暑さの評価基準の特定(2027年度)
3.学校単位でのスケジュールの設計(2028年度)
4.教育現場での課題の特定(2028年度後半〜2029年度)

今年度の研究概要

学校単位での分析を可能とする全国・高解像度の暑さ指数予測(2026年度)

 申請者は、日別の気象指標(気温、湿度、風速、日射量)から、時間別のWBGTを予測する手法を開発した。本研究では、この手法を気候予測データセット(NIES2020)に適用し、2020〜2100年までの全国のWBGTを高解像度で予測する(水平方向:1km、時間方向:1時間)。さらに、予測したWBGTを最新の学校・校区データ(約6万校、国土数値情報)、将来人口推計データ(国環研)と統合する。これにより、学校単位で、影響を受ける生徒数も考慮した分析を可能とする、将来WBGTのデータセットを開発する。

外部との連携

早稲田大学・細川由梨准教授

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