気候変動適応戦略の統合化・深化に関する研究(令和 8年度)
Research on the Integration and Advancement of Climate Change Adaptation Strategies

研究課題コード
2630AB118
開始/終了年度
2026~2030年
キーワード(日本語)
気候変動適応,適応戦略
キーワード(英語)
climate change adaptation,adaptation strategy

課題代表者

真砂 佳史

  • 気候変動適応センター
    気候変動適応戦略研究室
  • 室長(研究)
  • 博士(工学)
  • 土木工学

担当者

研究概要

気候変動の影響がすでに顕在化する中、適応策を効果的に実装するためには、分野ごとに蓄積された影響予測、曝露・脆弱性、適応策の効果に関する知見を統合し、地域や時期に応じたリスクと対策を横断的に評価する必要がある。本研究では、幅広い分野の気候変動影響指標と社会経済シナリオ等を統合し、リスクの時空間分布、同時発生、複合・波及影響及び施策間相互作用を解析する。さらに、適応策の優先度、緊急性及び適応経路を評価するとともに、短期予測、可視化、情報デザイン及び行動変容要因の検証を通じ、科学的知見を政策立案や市民の適応行動につなげる手法の確立を目指す。

研究の性格

  • 主たるもの:応用科学研究
  • 従たるもの:政策研究

全体計画

既存の気候変動影響指標、社会経済シナリオ、曝露・脆弱性指標及び適応策に関する知見を整理し、横断的解析と情報提供手法の研究基盤を構築する。これらの基盤をもとに、リスクの時空間分布、同時発生及び地域脆弱性を評価する手法を開発する。さらに、政策決定者や市民を対象とした調査・実験を通じて、リスク認知や意思決定構造、適応行動の規定要因に関する知見を蓄積し、影響因子間の関係認識を組み込んだシステムダイナミクスモデルにより、複合・波及影響及び施策間相互作用を可視化する。加えて、適応経路解析や短期予測情報、将来影響の可視化手法について実証的な評価を行う。最終的には、これらの成果を統合し、地域特性に応じた適応戦略と実践的な情報提供手法として体系化する。

今年度の研究概要

影響指標と曝露・脆弱性指標(社会経済シナリオ等)を収集・整備し、多面的リスクの時空間分布解析を試行する。また、適応行動を促す/阻む要因を心理・制度(ソフト)と技術・情報基盤(ハード)の両面から整理し、新たな視覚化手法と短期的な気候リスク情報の試作を進める。