#大気・水・土壌
#生物多様性

霞ヶ浦と琵琶湖で進む環境の変化とは?
日本の湖沼の中でも、霞ヶ浦や琵琶湖では水質や湖の環境が長期にわたりモニタリングされています。
霞ヶ浦では、ラン藻類などの植物プランクトンの現存量が大きく変化しており、そのたびに透明度や生態系も変化してきました。気象データと照らし合わせると、その要因の一つに豪雨の影響があることがわかっています。一方、琵琶湖では2022年〜2024年の2年間で湖底の水温が7.4℃から8.2℃へ上昇し、また水中の酸素濃度と水温が短期間で連動して変動することも確認されています。近年は水質だけでなく、水の臭いや景観の変化も問題視され、健康志向や環境保全への関心が高まっています。そのため、湖沼環境が「どう変わったのか」だけでなく、「なぜ変わったのか」の問いに答えるべく、生物多様性の保全や回復につなげる次世代の湖沼モニタリングを模索していきます。

Image by 滋賀県琵琶湖環境科学研究センター
2025/03/03