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テレビや本で見たことがある大気汚染

大気・水・土壌

地球環境

2024/03/252分で読めます

#コラム #光化学スモッグ #大気汚染 #排気ガス #PM2.5 #森林火災

大気汚染を引き起こす物質(大気汚染物質)とは、人間が生活する中で空気中に放出した微粒子や気体のことです。みなさんは、なんとなく見たり聞いたり、あるいは知っていることもあるのではないでしょうか。
例えば、1960-70年代に起こった四日市ぜんそくの問題は大気汚染が原因でした。また2013年1月には、中国の北京などでPM2.5(微小粒子物質)が大規模に発生するニュースがありました。春になると日本に飛来する黄砂、夏の暑い日に都市部を中心に発生する光化学スモッグ(オキシダント)、森林火災による大規模な煙、自動車・工場の排気ガス、これらは全て大気汚染です。大気汚染は都市などの限定的な地域の問題というイメージをもたれてるかもしれません(図1)。しかし、大気汚染は都市の規模を超えた空間スケールでも起きていて、大気汚染物質は風に乗って遠くまで運ばれてきます。私たちの地球規模のシミュレーションでは、これらのほぼ全ての大気汚染物質を取り扱っています。

目に見える大気汚染の図

図1 目に見える大気汚染 
東京都庁31階にある富士山カメラで撮った空の写真です。大気汚染物質が少ないと富士山が見えます(左)。しかし、大気汚染物質がやや多くなると、大気汚染物質が光を遮って、富士山が見えません(右)。写真は東京都環境局のウェブサイトに掲載されたものです。
 

参照元: 環境儀85号(バックナンバー)
2022/06/30
   
地域環境保全領域 大気モデリング研究室 / 主幹研究員
※執筆当時
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