海産カイアシ類を用いた気候変動による環境変化と化学物質影響の相互作用の評価(令和 8年度)
Assessment of the interaction between environmental changes caused by climate change and the effects of chemical substances using marine copepods

研究課題コード
2628CD013
開始/終了年度
2026~2028年
キーワード(日本語)
気候変動,高水温,貧酸素,カイアシ類,生態毒性
キーワード(英語)
Climate change,High temperature,Hypoxia,Copepods,Ecotoxicity

課題代表者

渡部 春奈

  • 環境リスク・健康領域
    生態影響評価研究室
  • 主任研究員
  • 工学博士
  • 土木工学,生物学,化学

研究概要

沿岸域の海産生物は、気候変動による水温上昇や貧酸素化等の環境変化に加えて多種多様な化学物質にも曝されている。そこで本研究では、生息形態や環境耐性が異なる2種のカイアシ類を用いて、環境変化と化学物質の相互作用を明らかにするため、高水温や貧酸素に馴化させたときの、農薬や金属類、船底防腐剤等に対する感受性変化を評価する。また、沿岸域の汚染状況を模擬して微量化学物質に長期曝露させたときの、高水温や貧酸素に対する耐性の変化を評価する。化学物質に対する感受性や環境耐性が変化した場合、作用機構に基づき代謝酵素活性測定や遺伝子発現解析を行い、環境変化と化学物質の相互作用に係るメカニズム解明を試みる。

研究の性格

  • 主たるもの:基礎科学研究
  • 従たるもの:応用科学研究

全体計画

生息形態や環境耐性が異なる2種の海産カイアシ類に対する環境変化と化学物質の相互作用を明らかにするため、まず(1)気候変動により予測される高水温や貧酸素などの環境変化にカイアシ類を長期馴化させて、生存、成長や繁殖等の個体レベルの変化や、代謝酵素活性や酸化ストレス等の生理学的変化を評価する。次に(2)作用の異なる化学物質にばく露し、長期馴化によって感受性がどのように変化するか評価する。反対に(3)微量化学物質に長期ばく露したとき、高水温や貧酸素に対する耐性がどのように変化するか評価する。最後に、(2)(3)において化学物質に対する感受性や環境耐性が変化した場合、化学物質の作用機構に基づき代謝酵素活性測定や遺伝子発現解析などを行い、相互作用のメカニズム解明を試みる。

今年度の研究概要

今年度はまず、気候変動により予測される高水温や貧酸素などの環境変化にカイアシ類を長期馴化させて、生存、成長や繁殖等の個体レベルの変化や、代謝酵素活性や酸化ストレス等の生理学的変化を評価する。また代表的な海洋汚染物質を用いて通常条件下でのカイアシ類に対する感受性を評価する。

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