生体影響評価に関する研究(令和 8年度)Research on Biological Impact Assessment
- 研究課題コード
- 2630AV112
- 開始/終了年度
- 2026~2030年
- キーワード(日本語)
- 脳,行動,化学物質
- キーワード(英語)
- brain,behavior,chemicals
課題代表者
前川 文彦
- 環境リスク・健康領域
- 上級主幹研究員
担当者
- MI Yang環境リスク・健康領域
研究概要
化学物質や粒子状物質の生体影響に対する社会的関心が高まる中、それらの曝露による健康影響を適切に評価するための科学的知見の蓄積が求められている。しかし、生体内への取り込みや組織分布、さらには行動学的影響との関連については十分に解明されていない。
本研究では、動物行動実験を用いて化学物質および粒子状物質への曝露が生体機能に及ぼす影響を評価するとともに、組織解析やイメージング手法を活用して体内動態を解析する。これにより、曝露後の体内分布と生体応答との関係を明らかにし、生体影響評価に資する基礎的知見を提供することを目的とする。
到達目標として、(1)化学物質・粒子状物質の主要な体内分布特性の把握、(2)曝露に伴う行動学的変化の定量的評価、(3)体内動態と生体影響との関連性に関する知見の取得を目指す。
研究の性格
- 主たるもの:基礎科学研究
- 従たるもの:技術開発・評価
全体計画
本研究では、化学物質および粒子状物質が生体に及ぼす影響を明らかにすることを目的として、動物実験による行動学的評価と体内動態解析を中心に研究を推進する。近年、さまざまな化学物質や微小粒子の環境中への拡散が懸念されているが、その生体内への取り込み、組織への分布及び生体機能への影響については十分に解明されていない。本研究では、動物モデルを用いて曝露条件と生体応答との関係を解析するとともに、組織学的解析やイメージング技術を活用して体内動態の可視化・定量化を行う。
研究開始当初は、曝露条件の設定や行動評価系、体内動態解析手法の確立を進める。その後、対象物質ごとの体内分布特性や行動学的影響を評価し、曝露量と生体応答との関連性を明らかにする。さらに、長期曝露や複数の化学物質・粒子状物質を対象とした比較解析を行い、生体影響発現の特徴や共通性について検討する。最終的には、体内動態情報と行動学的影響を統合的に解析することで、生体影響評価に資する基礎的知見を蓄積し、化学物質および粒子状物質の安全性評価やリスク評価の高度化に貢献することを目指す。
今年度の研究概要
本年度は、化学物質および粒子状物質の生体影響評価に関する研究の基盤構築を行う。具体的には、動物モデルを用いた曝露実験系を整備し、曝露後の行動変化を評価するための実験条件を確立する。また、イメージング技術や組織学的解析を活用し、対象物質の体内分布を把握するための解析手法を整備する。
さらに、主要臓器における物質の蓄積状況や分布特性を調査するとともに、得られた体内動態データと行動学的指標との関連について予備的な検討を行う。本年度は、今後の研究展開に必要となる基礎データの取得および評価手法の確立を主な目標とし、中長期的な生体影響評価研究の基盤を構築する。
外部との連携
大阪大学、早稲田大学、広島国際大学