AIQS法の実用化に向けた情報基盤の確立とその発展的活用法の開発(令和 8年度)
Establishment of an Information Infrastructure for the Practical Implementation and Advanced Use of the Automated Identification and Quantification System (AIQS)

予算区分
環境問題対応型研究
研究課題コード
2628ZZ001
開始/終了年度
2026~2028年
キーワード(日本語)
網羅分析法,環境研究共創拠点,データ非依存型解析,マルチターゲット分析,ノンターゲット分析
キーワード(英語)
Comprehensive Analysis Method,NIES Environmental Research Hub,Data-Independent Acquisition,Multi-target Analysis,Non-target Analysis

課題代表者

中島 大介

  • 環境リスク・健康領域
  • 副領域長
  • 博士(薬学)
  • 薬学,化学

担当者

研究概要

検量線データベース法による自動同定定量システム(AIQS)は、標準物質を必要としない簡便な多成分一斉分析法として注目されている。課題代表者らは推進費【S17-3-2】、【5-2302】等を通じてAIQS-GCおよびAIQS-LCの開発・普及を進め、令和5年には「AIQS-GCによるスクリーニング分析法暫定マニュアル(環境省)」が策定されるなど、本手法の社会実装が進展している。
AIQSの最大の特長は、測定生データに検出可能な全イオン情報が含まれ、遡及解析が可能な点にある。一方で、二次利用に伴う課題への対応も必要であり、データの適切な管理・公開ルールの整備が求められている。
そこで本課題では、AIQS生データの管理・公開に関するルール整備と安全な情報基盤の構築を進めるとともに、毒性要因物質の推定や化学分析による毒性予測など、NTAデータの活用技術を開発する。さらに、AIQSデータの定量精度や適用範囲を明確化し、信頼性向上を図るとともに、高極性物質の測定法開発による対象物質の拡大を目指す。
これらを通じて、AIQSデータが持つNTAとしての特長を最大限に活かし、平常時の行政・研究利用のみならず、事故・災害等の非定常時を含む多様な場面での活用可能性を提示する。

研究の性格

  • 主たるもの:モニタリング・研究基盤整備
  • 従たるもの:技術開発・評価

全体計画

普及と活用が進んでいる自動同定定量システム(AIQS)の、行政的活用と研究的活用の両面を見据え、その核となる情報基盤を構築する。AIQSの定量的側面(ターゲットスクリーニング分析)では、定量値の精度を明示することにより測定の活用可能性を拡大するとともに、高極性物質等、測定可能な物質群を拡大する。定性的側面(ノンターゲット分析)では、サスペクトスクリーニングライブラリの開発、毒性予測手法の開発などを行う。

今年度の研究概要

今年度は、AIQS生データ集積データベース(ARDR)の仕様決定、保持時間予測手法の開発及びAIQS-GC及びLCの実測データの収集並びにAIQS精度評価の計画策定、AIQS測定データの蓄積及び高極性物質用AIQS条件の設定を進める計画である。

外部との連携

北九州市立大、滋賀県立大学、東京都環境科学研究所、岩手県環境保健研修センターとの共同研究として実施する。

関連する研究課題