森林草原生態系の一体的管理を目指す:森林に遺された過去の草原性種子からの挑戦(令和 8年度)For integrated management of forest-grassland ecosystems: A challenge of leveraging grassland legacies in planation forests
- 研究課題コード
- 2226CD005
- 開始/終了年度
- 2022~2026年
- キーワード(日本語)
- 生物多様性,生態系管理,埋土種子
- キーワード(英語)
- Biodiversity,Ecosystem management,Seedbank
課題代表者
小山 明日香
- 気候変動適応センター
気候変動影響観測研究室 - 主任研究員
研究概要
長らく人為管理下で維持されてきた半自然草原では、生態系の分断・縮小や管理放棄による生物多様性損失が進行している。本研究では、過去に草原利用された森林が有する履歴効果(レガシー効果)に着目し、過去に蓄積された埋土種子資源から種・遺伝的多様性を復元できるか、草原のレガシー効果を有する森林を草原の生態系修復に活用できるかを検証し、森林—草原生態系の一体的管理による生物多様性保全手法について検討する。
研究の性格
- 主たるもの:基礎科学研究
- 従たるもの:応用科学研究
全体計画
本研究では、草原利用履歴をもつ人工林を対象に、草原利用時代に蓄積された可能性のある草原性植物の埋土種子を抽出し、遺伝的多様性評価および炭素同位体分析による蓄積年代の推定をおこなうことで、埋土種子資源を活用した種・遺伝的多様性の回復可能性を検討する。初年度に草原利用履歴のある複数の土地利用に調査地を設定する。次年度から草原性植物の地上部個体の葉試料の収集および埋土種子実験から発芽した実生試料を収集し、マイクロサテライトマーカーによる遺伝解析により遺伝的多様性を評価する。並行して、現地で収集した土壌試料から種子を抽出し、放射性炭素同位体分析をおこなうことで、種子の蓄積された年代を推定する。最終年度にかけて、これらの成果をもとに過去の土地利用の履歴効果(レガシー効果)を活用した生態系修復の有効性を検討する。
今年度の研究概要
これまでに収集した試料の分析作業を完了し、得られたデータを解析し論文化をおこなう。
外部との連携
岡山大学、森林総合研究所、東京都市大学、東京学芸大学