物質的貧困を是正する資源循環システムの設計(令和 8年度)
Global assessment of material poverty and inequality

研究課題コード
2632TE001
開始/終了年度
2026~2032年
キーワード(日本語)
貧困,資源循環,国際協力
キーワード(英語)
Poverty,Material cycles,International cooperation

課題代表者

渡 卓磨

  • 資源循環領域
    国際資源持続性研究室
  • 主任研究員
  • 博士(環境学)
  • システム工学,機械工学

担当者

研究概要

 現在、日本を含むグローバルノースで進められている資源循環政策には、国内資源の自立的確保を優先する資源ナショナリズムの傾向が内在している。これは一見合理的に思えるが、国際的に見ると歴史的な資源採掘による環境負荷と経済的利益の不平等な分配構造を温存、あるいは強化する危険性を孕んでいる。特に、豊富な天然資源を有するが、循環可能な資源を持たないグローバルサウスでは、採掘に伴う環境・社会的コストを一方的に引き受ける一方、資源利用による恩恵は受け取れないという不公平が固定化される恐れがある。本研究はこのような現状に対して、「物質的貧困」という新たな概念を理論的かつ実証的に体系化することで、資源循環の不公正を可視化する。そして、その是正に資する資源循環システムの将来像と実現策を提示する。これにより、従来の資源循環システム研究が見落としてきた「誰のための資源循環か」という規範的な問いに正面から挑む。

研究の性格

  • 主たるもの:応用科学研究
  • 従たるもの:政策研究

全体計画

以下4つの研究課題に取り組み、公平性・正義を核とする資源循環システム像を描く。
(1)世界規模の資源循環構造の整合的把握
(2)資源蓄積の格差を捉える空間分布推計
(3)物質的貧困の体系化と計測
(4)将来像と実現策の提示

今年度の研究概要

 2026年度は、フェーズ1全体の出発点として、基礎データの整備、分析手法の具体化、物質的貧困の概念設計に重点的に取り組む。これにより、世界規模の資源循環構造、資源蓄積の空間分布、物質的貧困、将来シナリオを相互に接続するための基盤を整える。

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