生物多様性領域:先見的・先端的な基礎研究(令和 8年度)
Biodiversity Domain: Foresight and Advanced Basic Research

研究課題コード
2630AV105
開始/終了年度
2026~2030年
キーワード(日本語)
生物多様性
キーワード(英語)
Biodiversity

課題代表者

玉置 雅紀

  • 生物多様性領域
  • 領域長
  • 博士(農学)
  • 生物学,農学,生物工学

担当者

研究概要

地球上の多様な生物とそれを取り巻く環境からなる生態系の構造、機能、これらの関係の解明、人間が生態系から受ける恩恵と人間活動が生物多様性・生態系に及ぼす影響・リスクの解明・評価に関する調査・研究を様々な空間及び時間スケールで実施する。

研究の性格

  • 主たるもの:基礎科学研究
  • 従たるもの:モニタリング・研究基盤整備

全体計画

3年後を目処に、生物多様性と生態系の空間解析においては、従来の生物モニタリング手法に加え、ドローン、カメラトラップ、音声録音、バイオロギング、環境DNA等の新しいモニタリング手法の生物多様性・生態系観測への実用化と社会実装評価を推進する。
特に、環境DNAに関して、基盤となるデータの収集に加えて、新規な解析技術の開発や標準化を推進し生物多様性の評価への応用を進める。
環境変動に伴う生物多様性と生態系への影響に関して、過去データの収集・整理、長期モニタリングや室内操作実験等によるデータ取得に加え、統計・理論モデリング、シミュレーション技術開発を行ってその駆動要因解析を行う。
これらにより集積した情報はビッグデータとなるため、その解析手法の開発とともに、ビッグデータを活用した生物多様性の評価・予測について特に生物多様性指標の観点から検討を行う。
さらに、生態系の構造や機能に関して、観測や実験によって評価を行うとともに、社会科学分野との連携を行って自然の寄与や生態系サービスの評価手法の高度化に関する検討を行う。
最終年度に向けては、観測や実験等により取得したデータと解析技術の開発や応用可能性の検討に基づき、生物多様性や生態系機能・サービスの時空間変動に関する評価の高度化を行い、変動を駆動する要因を検討し、自然共生分野プロジェクトと共に生物多様性の保全と持続的利用に関する提案を行う。

今年度の研究概要

新しい生物モニタリング手法については、環境DNAのパッシブサンプリングによる夜間の生物多様性情報の収集可能性及び大気中の環境DNAを用いた生物多様性情報収集の可能性の検討に着手すると共に、カメラトラップや音声によるデータをを統合したマルチモーダルな生態系モニタリング手法の構築に着手する。
また、気候変動に伴う気温・水温の上昇が生物の生理生態にどのような変化を与えるのかについて基礎的なデータを得る。
環境情報部と連携し、環境情報共創拠点の枠組みでビックデータの取り扱いと利用に関する枠組みを整備するとともに、データを用いた指標開発についても着手する。
また社会科学との連携においては政策による人の行動変容やトレンド調査からの生物の価値取引について研究を進める。