資源循環分野(令和 8年度)Material Cycles Research Domain
- 研究課題コード
- 2630FS020
- 開始/終了年度
- 2026~2030年
- キーワード(日本語)
- 管理制度設計,循環処理技術,技術システム最適化,化学物質管理,海洋プラスチック
- キーワード(英語)
- management framework,circular waste treatment technology,technology system optimization,chemicals management,marine plastics
課題代表者
小口 正弘
- 資源循環領域
資源循環社会システム研究室 - 主幹研究員
- 博士 (工学)
- 工学,システム工学,化学
研究概要
資源循環分野では、プロジェクト型研究として「脱炭素実現に向けた資源循環の拡充に存在する障壁の克服」を実施している。「脱炭素実現に向けた資源循環の拡充に存在する障壁の克服」では、脱炭素実現に向けた資源循環の拡充に存在する障壁として、資源循環における有害化学物質(化学物質障壁)や海洋プラスチック排出(海洋プラ障壁)、循環処理技術における副生化学物質等によるコスト増大や処理不安定化といった技術実現のための障壁(技術障壁)に着目し、資源循環に関わる制度設計,革新的技術,技術システム最適化によってこれらの障壁を克服するための解決策を導出、提示する研究を実施する。これにより、制度・要素技術・技術システムの観点から、脱炭素化に貢献する資源循環の拡充実現のための対応方策およびその組合せの選択肢を整理、提示する。
研究の性格
- 主たるもの:応用科学研究
- 従たるもの:技術開発・評価
全体計画
資源循環分野におけるプロジェクト型研究「脱炭素実現に向けた資源循環の拡充に存在する障壁の克服」では、脱炭素実現に向けた資源循環の拡充に存在する化学物質障壁や技術障壁を克服するための対応方策およびその組合せの選択肢を、資源循環に関わる制度設計、革新的技術、技術システム最適化の3つの観点から整理、提示する。プロジェクト1「資源循環の脱炭素とリスク低減の便益を最大化する合理的化学物質管理」では、資源循環による温室効果ガス(GHG)削減とリスク低減の統合的な評価に基づき、両者のバランスを考慮した資源循環における合理的な化学物質管理シナリオの例を提示する。プロジェクト2「化学物質安全性と脱炭素を両立する循環型廃棄物処理の要素技術」では、脱炭素化に貢献する資源循環の促進に向けた燃料製造から高品質リサイクルへの転換において、処理およびコストの高効率化と混入・副生する有害化学物質の分解・除去を同時達成する技術的な解決策を提示する。プロジェクト3「海洋プラスチックと脱炭素に挑むアジア都市資源循環イノベーション」では、GHG排出や海洋プラスチック流出に対して大きな寄与を持つアジア都市廃棄物の不適正管理に対し、資源循環を困難としている要因を解明し、都市特性に応じた最適な資源循環システムを導出、類型化するとともに、行政・コミュニティとの連携・参加による導入の実践的な取組みを行う。
今年度の研究概要
資源循環分野におけるプロジェクト型研究「脱炭素実現に向けた資源循環の拡充に存在する障壁の克服」では、プロジェクト1において、プラスチック、再生砕石等の土石系副産物の発生と循環利用フローを把握し、プラスチック添加剤、土石系副産物の重金属の含有・溶出に関するデータを整理する。プロジェクト2において、合成ガスへの高効率転換とガス精製の一体的検討、バイオマスとの共処理の条件を検討し、転換促進の支配因子とメカニズムの解明に取り組む。プロジェクト3において、都市における炭素中立・海洋プラ流出削減の先行評価と共に資源循環システムの定着に向けた社会実装のロードマップを設計する。これらを通じて、脱炭素実現に向けた資源循環の拡充に存在する障壁を克服するための解決策導出の基礎となるデータ・技術基盤の整備を開始する。